ビットコインのMACDヒストグラムがマイナスに──弱気相場が続くことを示唆
  • ビットコインのMACDヒストグラムは弱気に転じた。過去のサイクルと同様に、ビットコインの長期的な下落を示唆している。
  • イーサリアムは弱気のデッドクロスに直面している。

広く注目されているモメンタム指標が赤信号を示した。この警告は2012年以降の主要なサイクルにおいて、ビットコイン(BTC)の長期下落局面の始まりを告げるものだった。

その指標とは月足チャートにおけるMACD(マックディー:移動平均収束拡散)ヒストグラムだ。11月に価格が17%以上下落した際、この指標はゼロを下回る最初の赤色のバーを表示し、強気から弱気へのトレンド転換を裏付けた。

つまり、この指標のマイナス表示は、2023年11月初旬に2万ドル前後で始まった上昇相場が終焉し、弱気勢力が主導権を握ったことを意味する。

過去において、このようなMACDヒストグラムのいわゆる弱気のクロスオーバーは、強気派にとって決して好ましい結果をもたらさなかった。例えば2021年末にビットコインが約7万ドルから5万ドルへ調整した後、MACD指標は2022年1月に弱気に転じ、下落トレンドの継続を示唆した。結果として価格は2万ドルを下回った。

同様のパターンは2018年と2014年の両年にも、MACDの弱気クロスオーバー後に現れた。これらのシグナルは弱気相場の深化を先行して示していたのだ。

BTC's monthly chart. (TradingView)
[ビットコインの月足チャートとMACD。:TradingView]

過去のパフォーマンスが将来の結果を保証するものではないため、今回のMACDの弱気なクロスオーバーが必ずしも下落を引き起こすとは限らないが、現在の市場環境は弱気の見方を支持している。

日本の財政逼迫、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)利下げ観測にもかかわらずドル指数と米国債利回りが堅調を維持していること、現物ETF(上場投資信託)からの資金流出など、複数のマクロリスクが弱気シグナルを強めている。

メッセージは単純だ。トレーダーは下落リスクに警戒すべきなのだ。最初の支持線は2023-2024年の高値圏を結ぶトレンドライン付近の8万4500ドル付近にある。これを割り込めば4月の安値7万4500ドル付近、さらに2021年の高値圏7万ドル付近が視野に入る。

イーサリアム(ETH)の見通しも楽観とは言えない。50日単純移動平均線(SMA)が200日SMAを下抜ける「デッドクロス」という弱気パターンが確認されたからだ。これは短期トレンドが長期トレンドを下回る兆候であり、本格的な弱気相場に発展する可能性がある。

[イーサリアムはデッドクロスが確認された。:TradingView]

デッドクロスという言葉は不吉に聞こえるが、イーサリアム単独の指標としての実績はまちまちだ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s Monthly MACD Flashes Red: Echoes of Past Bear Markets

PR

ボーナスで始めるのにおすすめな国内暗号資産取引所3選

取引所名特徴

Coincheck
500円の少額投資から試せる!】
国内の暗号資産アプリダウンロード数.No1
銘柄数も最大級 、手数料も安い
無料で口座開設する

bitbank
【たくさんの銘柄で取引する人向け】
◆40種類以上の銘柄を用意
◆1万円以上の入金で現金1,000円獲得
無料で口座開設する

bitFlyer
初心者にもおすすめ】
◆国内最大級の取引量
◆トップレベルのセキュリティ意識を持つ
無料で口座開設する