製薬大手のバイエル、医薬品の追跡で中国ブロックチェーン企業と提携

製薬大手のバイエル、医薬品の追跡で中国ブロックチェーン企業と提携

製薬大手バイエルの中国法人バイエル・チャイナ(Bayer China)が、ブロックチェーンを使った新たなソリューション開発を進めるため、中国のブロックチェーン企業VeChainの技術を採用する。医療関連メディアが5月28日に報じた。

「CSecure」と名づけられたシステムは、医薬品のロットナンバーをブロックチェーンに取り込み、サプライチェーン上の経由ポイントでタイムスタンプと識別情報を使い、医薬品を追跡することができる。

VeChainは2019年、バイエル・チャイナにブロックチェーンベースのサプライチェーンソリューションの導入を提案。その提案内容はその後、CSecureになった。

バイエル・チャイナとの提携は、ブロックチェーンプロジェクトにおける最新の注目事例と言える。2019年6月には、小売大手のウォルマートの中国部門と世界4大会計事務所の1つであるPwCがVeChainと提携し、中国向けの新しい食品追跡ソリューションに取り組んでいる。

ブロックチェーン・アズ・ア・サービスを活用

システムはVeChainのブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)システム「ツールチェーン(ToolChain)」をベースにしており、クライアントの具体的な要件に合わせた分散型台帳技術ソリューションを設計・構築できる。

VeChainは今回の提携について詳細を明らかにしていない。同社広報担当者は機密保持契約(NDA)があり、CSecureが「システム内部で」でどのように機能するかについては、これ以上の情報を伝えることはできないとCoinDeskに語った。

VeChainの共同創業者兼CEOサニー・ルー(Sunny Lu)氏は、CSecureの製品設計テストでバイエルがVeChainの能力を確認してくれたことに感謝していると述べた。

「我々はバイエル・チャイナとプロジェクトを進めることで医薬品業界の厳しさを経験してきた。バイエルのプロフェッショナリズムと、医療とヘルスケア全体に対する優れた労働倫理を感じている」とルーCEOは話す。

同様の取り組みとしては2019年、ウガンダの大統領はブロックチェーン技術を使って偽造医薬品の問題に取り組むために、同様の追跡プロジェクトを支援している。

翻訳:下和田 里咲
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:Shutterstock/testing
原文:VeChain to Develop Drug-Tracing Platform for Pharma Giant Bayer

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