次期財務長官に指名予定、イエレン氏のビットコインに対する発言を振り返る

次期財務長官に指名予定、イエレン氏のビットコインに対する発言を振り返る

次期米大統領のバイデン氏が、FRB(連邦準備制度理事会)前議長のジャネット・イエレン(Janet Yellen)氏を財務長官に指名すると報じられている。

イエレン氏はこれまでビットコインについて多く発言していないが、暗号資産やブロックチェーン技術には精通しており、FRB議長在任中にいく度かコメントしている。

イエレン氏の発言を振り返ってみよう。

ビットコインに対する個人的見解

2015年10月
「ビットコインの人気が、FRBの通貨政策に対する国民の見方と関係があると我々は解釈していない」

2017年12月
「ビットコインは安定した価値の保存手段ではなく、法定通貨を構成するものでもない。非常に投機的な資産である」

2018年10月
「ビットコインのファンではないと率直に申し上げ、その理由を説明したい。暗号資産(仮想通貨)は数百も存在することは理解しており、より魅力的なものが今後登場するかもしれない。しかし、ビットコインによって実際に行われる取引は非常に少なく、その多くが違法で、反社会的なものだ」

ビットコインと規制

2014年2月
「FRBはビットコインをいかなる方法でも監督あるいは規制する権限を持っていない」

2015年10月
アメリカの金融規制当局は「イノベーションを抑え込む」べきではない。

2017年12月
「(前略)FRBはビットコインに関していかなる役割、いかなる規制的役割を果たしていない。FRBは監督する銀行が、ビットコイン市場の参加者とのやり取りを適切に管理し、アンチマネーロンダリングと銀行秘密法に基づく自らの責任を適切に監督するよう注意を払うようにしていく」

ブロックチェーン

2016年9月
「(ブロックチェーンは)決済システムとビジネスの遂行にきわめて大きな影響を及ぼす可能性がある」

2017年1月
「(ブロックチェーンは)非常に重要かつ新しい技術で、金融システム全体で取引を処理する方法に影響を及ぼす可能性がある」

イエレン氏が暗号資産の規制にどのようなアプローチを取るのか、そもそも優先事項となるかどうかはわからない。だが、OCC(通貨監督庁)、FRB、金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)、外国資産管理局(OFAC)はすべて、財務省と密接に連携しているか、あるいは財務省内の組織だ。

暗号資産ギフティングサービス、ビテリカ(Biterica)の創業者ラズバン・スプロビッチ(Razvan Suprovici)氏は2018年にイエレン氏に20ドル相当のビットコインを贈った。当時イエレン氏はギフトの中身を見ていないと語ったが、仮にこのビットコインを保有していれば、現在は約60ドルの価値がある。

2017年には、議会で証言中のイエレン氏の背後で「buy bitcoin」というメモを掲げた人もいた。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:FRB前議長で財務省次期長官候補のジャネット・イエレン氏(Shutterstock)
原文:In Her Own Words: Here’s What Janet Yellen Has Said About Bitcoin

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