ビットコイン、3万3000ドル超え──機関投資家の買い意欲支える

昨年12月から価格の上昇が続いている暗号資産(仮想通貨)のビットコインが、再び動き出した。2日午前(米東部時間)に3万ドルを超えると、その後に3万3000ドルに達し、史上最高値を更新した。

CoinDeskのデータによると、ビットコインは3万3136ドルをつけ、新たに過去最高値を記録。暗号資産のなかで最大の市場規模を持つビットコインは2020年、1年間で300%以上も値を上げた。

上昇トレンドを支えているのは、北米の機関投資家の強い投資意欲が一つの要因と伝えられている。米生命保険のマスミューチュアルに加えて、投資会社のスカイブリッジ・キャピタルなどがビットコインへの投資を拡大している。

約93億ドル(約9600億円)の資産を運用する米投資会社のスカイブリッジ・キャピタルが、これまでに1億8200万ドル(約190億円)の資金をビットコインに投資していたことが、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類でわかっている。

しかける北米の投資会社

スカイブリッジ・キャピタルはアンソニー・スカラムーチ氏が設立した、ニューヨークに拠点を置く投資会社で、同氏はゴールドマン・サックスの投資銀行部門でキャリアを積んだ後に、ホワイトハウスの広報部長を務めてきた。同社が12月21日にSECに提出した文書によると、今月に「スカイブリッジ・ビットコイン・ファンド(SkyBridge Bitcoin Fund LP)」を組成する計画だ。

ビットコインの投資商品を開発する21Sharesのマネージングディレクター、Laurent Kssis氏は、「機関投資家は(ビットコインの)価格に勢いを与えている。我々のビットコイン投資信託(ETP)に対して、ファミリーオフィスなどからの買いが見られる」

1000ビットコイン以上を保有する大口ウォレットアドレスの数は12月30日、過去最多となる1994を記録した。

新型コロナウイルスのパンデミックが経済活動を抑制し、各国が金融緩和政策を維持する中で、インフレヘッジに対応する一資産としてのビットコインに注目する投資家が増加している。

また、SECが12月にリップル社とその経営幹部を提訴したことを受け、コインベース(Coinbase)を含むアメリカの大手取引所が暗号資産のリップル(XRP)の取引停止を決めている。暗号資産市場では、一部の投資家がリップルを売却してビットコインに資金を投入する動きも、ビットコインの価格上昇を支えているとの見方が聞かれた。

ビットコインの市場規模(時価総額)は、5950億ドル(約61.4兆円)を超えた。

2020年のビットコインの価格推移

翻訳抜粋:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂
写真:Shutterstock
原文:Bitcoin Blasts Past $33K for First Time, Hours After Blowing Through $30K