暗号資産の時価総額、100兆円を超える

暗号資産の時価総額、100兆円を超える

暗号資産(仮想通貨)の時価総額が1兆ドル(約103兆円)を超えた。CoinGeckoが6124の資産をもとに作成したインデックスでわかった。

TradingViewのデータによると、時価総額は2017年終わりに記録した約7600億ドル(約78兆円)を大幅に上回った。ビットコインは、暗号資産全体の約7割を占める(メッサーリのデータ)。

過去12カ月で、潤沢な資金持つ機関投資家の一部がビットコイン市場に参入。さらにはアルトコインにも関心を見せる中、ビットコイン(BTC)やその他の暗号資産はほぼ放物線のような価格上昇を記録した。

「短期的にはバブルかもしれないが、馬鹿げているかと言えば、そんなことはない」と、DeFi(分散型金融)アクセレレーター企業、DeFiアライアンス(DeFi Alliance)の共同創業者、シャオ・ワン(Qiao Wang)氏はコメントした。ワン氏は以前、タワー・リサーチ(Tower Research)でクオンツトレーダーを務めた経歴を持つ。

ビットコインは昨年1年で、300%値上がりした後、今年1月にはすでに25%値上がりしている。イーサリアムも過去12カ月で高騰。2018年初期以降初めて1200ドル(約12万円)を超えて取引された後、1月6日には合計で約860%の値上がりを記録した。

(暗号資産の市場規模:TradingView)

株式、金と比べればわずか100兆円規模

「1兆ドルの市場規模が示すものは、投資可能な資産クラスとしての暗号資産の地位を固めるものだろう。もはや伝統的金融のまわりに散在する個人投資家向けのおもちゃというものではない」とメッサーリのDeFiアナリスト、ジャック・パーディー(Jack Purdy)氏は述べる。「多くの機関投資家が参入した過去数カ月の間、暗号資産は大量の注文に耐えることのできる大きな資産クラスに成長したと言える」

大口投資の一部は、7万を超えるビットコインを購入し、さらに買い増しを計画する米マイクロストラテジー(MicrStrategy)や、昨年末に向けてビットコインに7億4000万ドル(約764億円)を投資したロンドンのラファー・インベストメント(Ruffer Investments)といった企業からもたらされている。

「暗号資産は現在、ほとんど機関投資家グレードのベンチャー投資になっている」とワン氏。「市場はついに大量の資金を受け入れる十分な流動性を持つようになったが、10倍の利益を出すにはまだ早い」

また、一部の投資家は利益をアルトコインからも得ている。ビットコインが3万ドルを超えて値上がりを続ける中、アルトコインの価格も勢いづいた。

FTXの市場では年初から、10の主要アルトコインのインデックスが30%以上値上がりした。時価総額の小さなアルトコインをまとめた「シットコイン」インデックスも年初から、20%以上値上がりしている。

「1年足らず前には2000億ドル(約21兆円)未満であったことを考えれば、時価総額の1兆ドルは暗号資産にとって大きなマイルストーンだ」と、コイン・メトリックス(Coin Metrics)のリサーチアナリスト、ネイト・マドレー(Nate Maddrey)氏は述べる。「しかし、暗号資産の合計時価総額は、金(ゴールド)や株式、その他多くの資産と比べればほんのわずかに過ぎない」

「暗号資産は、21世紀の重要な資産クラスに向けて独自の地位を確保した。成長する余地はまだたっぷりある」とマドレー氏は語った。

翻訳:山口晶子
編集:佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Total Cryptocurrency Market Value Hits Record $1 Trillion

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