ミンカブ、ライブドアの次はソーシャルメディア「ALIS」を買収

ブログサービスなどを手がける旧ライブドア事業を買収するミンカブ・ジ・インフォノイドが、ブロックチェーンを基盤とするソーシャルメディアの「ALIS」を傘下に収めた。

ミンカブは10月4日、ソーシャルメディア「ALIS」を運営するALISの全株式を取得したと発表。株式の取得額など、今回の買収の詳細は明らかにしていない。

ミンカブは先月、ライブドア事業をLINEから12月に約71億円で買収する計画を発表したばかり。約7000万人の月間利用者数を持つライブドアを買収することで、国内トップクラスのネットメディアを目指している。

ALISは2017年に「ALIS」トークンを発行し、ICO(Initial Coin Offering=トークン販売による資金調達)を行い、ブロックチェーン基盤のソーシャルメディアプラットフォームの開発を進めてきた。ミンカブは、国内外で注目されるWeb3に適応した次世代メディアの創設を目指し、今回の買収に至った。

一方のALISは4日、自社サイト上で、ミンカブによる子会社化に至った経緯を発表。「ALISは昨年、前CEOが退陣した。……組織はガタガタだったというのが正直なところ。ガタガタでボロボロでした」とした上で、「ALISをうまく運用できる企業によるM&Aを模索した方が、我々が苦手な仕事をやり続けるよりもはるかに展望が開ける」と述べている。

Web3.0:Web3とも呼ばれ、ブロックチェーンなどのピアツーピア技術に基づく次世代のインターネット構想で、Web2.0におけるプラットフォーマーによるデータの独占や、改ざんの問題を解決する可能性があるとして注目されている。
関連記事:「ウェブ3」を10分で理解する【基礎知識】

|編集:佐藤茂
|トップ画像:ミンカブの発表文より

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