市場分析:FRBが0.25%の利上げ決定、他にも注目すべき経済データが続く

ビットコイン(BTC)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が金利の0.25%引き上げを発表した後に上昇した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のコメントは、物価下落を前向きに捉えているが、インフレ率を2%に抑えるという目標の達成に引き続き注力することを示している。とはいえ、0.25%の金利引き上げは、過去8カ月のFRBの積極的な利上げが成果をあげたことを示した。

ビットコインは2万3700ドル以上で推移しており、24時間で1%超上昇。イーサリアム(ETH)も同様の上昇を見せた。双方ともここ数日、比較的横ばいで推移している。

(TradingView)

だが投資家にとっては、気になるデータもある。

米労働省が1日発表した12月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は5カ月ぶりの高水準に増加した。米供給管理協会(ISM)が発表した1月の購買担当者景況指数(PMI)は前月から低下したものの、予想をわずかに上回った。

どちらのデータも米労働市場が堅調であることを示している。持続的な強い雇用データは、インフレを抑制するほど景気が減速していないことを示し、FRBを失望させた。

さらに2日には新規失業保険申請件数、あるいはやアマゾンとアルファベットの決算、3日には失業率のデータなど、熟考すべき情報がまだ控えている。

3週間以上上昇した後、暗号資産市場は比較的落ち着いており、タイトなレンジで推移している。2022年後半の「良い経済ニュース(生産性の強い伸びと堅調な雇用市場)=すなわち暗号資産などのリスク資産にとっては悪いニュース」という考え方は「良いニュース=最小限の価格行動」に変化している。

ビットコインのレンジは過去10日で狭くなったものの、1月に約40%上昇した動きを維持している。ビットコインは過去8日で3%以上上昇したが、相対力指数(RSI)は同期間に15%低下。この傾向はしばしば弱気ダイバージェンスと呼ばれ、価格下落の前兆となることがある。

イーサリアムは、RSIの低下と連動して下落している。テクニカル指標と連動した値動きは多くの場合、その傾向が継続することを示している。だたイーサリアムは供給が減少しており、値動きは従来の需給の考え方に反している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Crypto Markets Analysis: A Wave of Economic Data Rises on Wednesday With Fed Rate Decision