FBI長官、仮想通貨は「重大な問題」で今後さらに深刻化

FBIのクリストファー・レイ(Christopher Wray)長官は、仮想通貨は「重大な問題」で、今後「より重大な」問題となる可能性が高いと述べた。

2019年11月5日(現地時間)に開かれた上院国土安全保障・政府問題委員会で、レイ長官はミット・ロムニー(Mitt Romney)上院議員(共和党)の仮想通貨、法の執行、テロの抑制に関する質問に対して、次のように答えた。

「我々は捜査の観点から捉えている。我々が住んでいない、この新しい世界であっても我々はお金を追跡しなければならないという観点からツールなどを検討している」

レイ長官はテロリストの資金調達に関するロムニー氏の一連の質問を踏まえつつ、アメリカの敵対勢力は「テクノロジー、特に自分たちの行動を隠蔽する多様な技術に長けてきている」と述べた。

しかし、これは仮想通貨にとどまらない。レイ長官は、暗号化はインスタント・メッセージなど新しい技術のあらゆる側面に関わっていると指摘した。

「仮想通貨であれ、デバイスやメッセージ・プラットフォーム上のデフォルトの暗号であれ、我々は国として、そして世界として1つの方向に進んでいる。もし我々が行動をともにしなければ、お金、人、コミュニケーション、証拠、事実、そして誰もが仕事をするための糧とするものが、本質的に我々人間から切り離されてしまう」

2018年、FBIによると、人身売買からランサムウエアまで、捜査対象となった仮想通貨関連の事件は約130件にのぼった。2019年5月、FBIは仮想通貨サービスを勧誘していたダークウェブ市場、ディープドットウェブ(DeepDotWeb)を閉鎖した。

翻訳:Emi Nishida
編集:増田隆幸
写真:Christopher Wray image and video via C-SPAN
原文:FBI Director: Cryptocurrency Is ‘Significant Issue’ for Law Enforcement