ソラミツCBDCは「パプアニューギニア独立国・ソロモン諸島・パキスタン・イスラム共和国・パラオ共和国/中央銀行デジタル通貨および貯蓄国債システム実証事業」が、経済産業省の令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択されたと8月13日に発表した。
この事業は、パプアニューギニアおよびソロモン諸島における中央銀行デジタル通貨(CBDC)のパイロット、パキスタンにおけるCBDCの実証実験、パラオにおける貯蓄国債システムのパイロットを行うことを目的としているという。
ソラミツCBDCの親会社であるソラミツはカンボジア中央銀行とブロックチェーンベースのCBDCシステム「バコン」を共同開発、2020年10月に正式導入している。リリースによると、2024年末にはカンボジアの人口1700万人に対して、「バコン」の口座数は3000万、年間の決済金額は16.7兆円にのぼり、カンボジアのGDPの3.3倍に成長しているという。
さらにソラミツはラオス中央銀行、ソロモン諸島中央銀行、パプアニューギニア中央銀行とCBDCの実証実験を完了し、パラオ財務省向けのブロックチェーンベースの貯蓄国債システムの開発を行っている。
今回の実証実験については、パキスタン中央銀行は2025年1月にソラミツとともにカンボジア中央銀行を訪問し、CBDCシステムに関する討議を実施。カンボジアでの実績を評価し、今回の実証実験に至ったという。
パプアニューギニア、ソロモン諸島においては実証実験がすでに完了しているため、本番稼働を見据えたパイロットを実施し、規模の拡大や民間金融機関の参加などを進める予定。パラオにおいては、貯蓄国債システムのプロトタイプの開発が完了しているため、こちらも本番稼働を見据えたパイロットを実施する予定という。
|文:CoinDesk JAPAN編集部
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