- 28日序盤の暗号資産の上昇は、米国の午後の時間帯に打ち消された。
- 同期間に、金は上昇を続け、史上最高値に極めて近い水準まで上昇。
- ここ数週間、金価格を押し上げてきたマクロ要因は、ビットコインには同じ効果をもたらしていない。
28日の早い時間帯に暗号資産(仮想通貨)市場で反発の試みが見られたが、米国の午後の時間帯を通じて売りが続いた。
ビットコイン(BTC)は一時11万3000ドルを超える水準に上昇したが、セッション終盤に11万1800ドルまで後退し、過去24時間で約0.7%下落。イーサリアム(ETH)とエックス・アール・ピー(XRP)の売りはやや大きく、それぞれ2.1%と1.4%下落した。
主要暗号資産の中で好調なパフォーマンスを示したのはソラナ(SOL)で、過去24時間で3.1%上昇した。
ビットコインが過去2週間で非常に苦戦する中、静かに上昇を続けているのが金だ。この黄色い金属は28日にさらに0.8%上昇し、1オンスあたり3477ドルとなった。
8月の金のアウトパフォームはさらに顕著で、ビットコインが5.2%下落する中、金は4%近く上昇している。
3477ドルという現在の金価格は、スイス製のゴールドバー(金の延べ棒)がホワイトハウスによるスイスへの懲罰的関税の対象になるのではないかという懸念(現在は和らいだ)により今月初めに記録した史上最高値、3534ドルをわずかに下回っている。
理由が何であれ、ここ数週間、金価格を押し上げてきた低金利や米ドル安といったマクロ要因は、別名デジタルゴールドと呼ばれるビットコインの購入を刺激できていない。
9月には、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの再開と、トランプ大統領による1人もしくは2人の新たな(おそらくハト派的な)FRB理事の指名が予想される。今年の残り4カ月は、興味深いものになる可能性がある。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Jingming Pan/Unsplash
|原文:Bitcoin Remains Under Pressure as Gold Quietly Targets New Record High


