- ビットコインとドージコインは、良好なテクニカル指標と市場センチメントに支えられ、強気なブレイクアウトに向けて準備が整っている。
- XRPは下降トライアングルからのブレイクアウトに近づいており、強気のMACDクロスオーバーは上昇の可能性を示唆している。
- ソラナは上昇傾向にあり、モメンタム買いを引き付ける可能性のある重要なフィボナッチ・リトレースメント・レベルに近づいている。
9月9日午前の主要な動きは、ビットコイン(BTC)のドル建て価格を示すBTC/USDと、バイナンス(Binance)に上場されているドージコイン対ビットコイン(DOGE/BTC)が中心だ。両ペアとも時間足チャートで強気の逆三尊パターン突破を目指している。
ビットコインでブレイクアウトが確認されれば、8日に議論されたシナリオ通り、12万ドル水準を再び試す舞台が整う可能性がある。同様に、DOGE/BTCでのブレイクアウトは、今後、ドージコインが顕著なアウトパフォームを示す可能性を示唆するだろう。

しかし重要な疑問は残っている。これらのブレイクアウトは実現するのだろうか。テクニカル面は強気派を支持しており、50時間・100時間・200時間の単純移動平均線(SMA)が強気に再調整され、着実に上昇傾向を示し、上昇モメンタムを強化している。さらに、来週以降のアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)利下げ期待の高まりに後押しされた強い市場センチメントも追い風だ。この要因は、個人資金がマネーマーケットファンド(MMF)からビットコインやアルトコインへ移る動きを加速させるだろう。
DOGEには追加の強気材料がある。それはETF(上場投資信託)への期待だ。
XRPはMACDが強気転換
エックス・アール・ピー(XRP)は、7月18日と8月14日の高値と8月3日と9月1日の安値を結ぶトレンドラインで囲まれた、約2カ月にわたる下降トライアングルパターンの上限に急速に近づいている。
これを明確に上抜ければ、より広範な上昇トレンドの再開を示唆し、8月の高値である3.38ドル、そして7月に記録した高値である3.65ドルへの上昇につながる可能性がある。

テクニカル面では有望だ。ビットコインで高まる強気なセンチメントと、XRPの日足MACD(マックディー:移動平均収束拡散)ヒストグラムにおける陽転クロスオーバーが相まって、下降トライアングルからのブレイクアウト成功の可能性を高めている。MACDの陽転クロスオーバーは、勢いの強気転換が再び始まったことを示している。
弱気派が下降トレンドを再構築するには、2.67ドルを下回る下落が必要だ。
SOLは61.8%フィボナッチ・リトレースメントに接近
ソラナ(SOL)は上昇傾向にあり、一連の安値と高値を切り上げ、強気の軌道を示している。50日、100日、200日のSMAが上向きに推移していることも、強気のテクニカル状況を一層裏付けている。記事執筆時点で、SOLは1月から4月にかけての下落局面における61.8%フィボナッチ・リトレースメント水準を突破する態勢にある。
この重要な「黄金比」レベルを上抜ければ、勢いに乗った買い注文が流入する可能性があり、SOLは260ドルから280ドルのレジスタンスレベルを試す動きを見せるかもしれない。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BTC/USD and DOGE/BTC Race Towards Bullish Breakout; XRP MACD Turns Bullish


