- 「ギャラクシーワン(GalaxyOne)」プラットフォームは、ユーザーが現金預金で利回りを獲得し、暗号資産(仮想通貨)と伝統的な株式の両方を取引することを可能にするものである。
- このプラットフォームの立ち上げは、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)を米国の個人投資家市場におけるロビンフッド(Robinhood)とコインベース(Coinbase)の競合として位置づけるものである。
- ギャラクシーの株価は、プレマーケット取引で8%高となった。
ギャラクシー・デジタルの株価は10月6日、プレマーケット取引で8%上昇した。
同社は個人投資家が現金、暗号資産、株式投資ツールを組み合わせて利用できるように設計されたモバイル・ウェブプラットフォーム「ギャラクシーワン」を発表。これは、利回りを中核に据えたサービスである。
ギャラクシーがプレスリリースで発表したところによると、このアプリは、ユーザーにFDIC(米連邦預金保険公社)保険付きの高利回り現金口座、暗号資産取引、および米国株式とETF(上場投資信託)へのアクセスを提供する。
ギャラクシーは、通常の現金預金に対して年率4%のリターンを、適格投資家に対しては「ギャラクシー・プレミアム・イールド(Galaxy Premium Yield)」を通じて最大8%のリターンを提供していると述べている。
これらの金利は、11億ドル(約1650億円、1ドル=150円換算)以上の貸付残高を管理する同社の機関投資家向け融資事業によって支えられている。
受動的な利回りに加えて、ギャラクシーワンのユーザーは、ビットコイン (BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)などのデジタル資産だけでなく、米国の主要取引所に上場されている株式も取引することができる。
ギャラクシーはまた、複利リターンを簡素化することを目指し、収益の暗号資産または現金への自動再投資も提供していると述べた。
このプラットフォームの立ち上げにより、ギャラクシーは、米国のデジタル・ファーストの個人トレーダー市場で主導的な立場にあるロビンフッドとコインベースと直接競合することになる。
両社とも、より多くのユーザーを囲い込み、プラットフォーム上で保有される資産を増やすために、今年、暗号資産ステーキング、マージン取引、退職金口座を含む新しいサービスを開始している。
ロビンフッドとコインベースはどちらも、株式市場と暗号資産市場の全般的な上昇に伴い、プレマーケット取引で約2%高で取引されている。
ギャラクシーの動きは、機関投資家向けサービスに注力してきた背景から、特に注目に値する。同社は5月にナスダックに上場し、その株価は上場以来100%上昇している。
元々は、ギャラクシーが昨年買収したフィンテックプラットフォームFierceのインフラ上に構築されていたギャラクシーワンは、従来は機関投資家向けサービスに注力してきたギャラクシーが、消費者金融分野への本格的な進出を図ることを示している。
ギャラクシーは、ビジネスアカウント、暗号資産ステーキング、拡張された融資商品など、さらなる機能が今後追加される予定であると述べた。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ギャラクシー・デジタルの創業者兼CEOマイク・ノボグラッツ氏(CoinDesk)
|原文:Galaxy Takes on Robinhood, Coinbase With 4%-8% Yield App; Stock Jumps 8%


