米インフレ指標発表で、ビットコイン、XRP、イーサリアム、ソラナは、どの程度変動する可能性があるのか
  • FRBが重視するインフレ指標であるコアPCEは、9月に2.9%に上昇し、目標の2%を55カ月連続で上回る見込みだ。
  • インフレ懸念にもかかわらず、ボラティリティ指数は安定しており、ビットコインのインプライド・ボラティリティ指数も大きな変動は見られない。
  • アナリストは、インフレ指標の軟化が10年国債利回りを低下させ、暗号資産の反発を後押しする可能性があると示唆している。

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標であるコアPCE(個人消費支出)は、9月に上昇した可能性が高い。これはFRBの目標である年率2%から逆方向への動きだ。しかしボラティリティ指数は大きな乱高下の兆候を示していない。

ファクトセット(FactSet)によると、コアPCEは9月に前年同月比で2.9%上昇した可能性が高い。これはFRBの目標とは逆方向への動きだ。実際の数値が予想通りなら、インフレ率がFRBの目標である2%を上回るのは55カ月連続となる。この頑固なインフレは、利下げペースの鈍化を主張するFRBのタカ派を後押しするだろう。

それでも記事執筆時点では、TradingViewによれば、Volmexの年率換算1日ビットコイン(BTC)インプライドボラティリティ指数(BVIV)は36%前後という慣れ親しんだ範囲で推移している。これは24時間における予想価格変動幅1.88%に相当し、特に異常な数値ではない。

ボラティリティ予想が低い背景には、PCEデータに関わらず来週のFRB利下げが確実視されていることがある。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のFedWatchツールは、12月10日の25ベーシスポイント利下げを既定路線として価格に織り込んでいる。

[ビットコインの価格チャート。:TradingView]

予想より弱い報告が出れば、10年物国債利回りが4%を下回り、ビットコインが9万2000ドルから9万4000ドルの2日間の取引レンジを突破する助けとなるだろう。

ネクソ・ディスパッチ(Nexo Dispatch)のアナリスト、イリヤ・カルチェフ(Iliya Kalchev)氏はメールで「弱い雇用統計と抑制されたPCEは金融緩和の論調を強化し、暗号資産の反発を支えるだろう。一方、予想を上回る結果が出れば、FRBが政策方針を明確にするまで市場はレンジ相場が続く可能性がある」と述べた。

しかしINGのアナリストは、基準金利の低下は一時的なものに過ぎない可能性があると警告している。

このデータはアルトコインにも同様の影響を与える可能性がある。

イーサリアム(ETH)については、1日インプライド・ボラティリティ指数が57.23%で、24時間での価格変動幅が3%を示唆しており、ビットコインよりわずかに高い。一方、ソラナ(SOL)のボラティリティ指数は3.86%の価格変動を示し、エックス・アール・ピー(XRP)は同4.3%となっている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Here’s How Much Bitcoin, XRP, Ether, Solana May Move on Friday’s Inflation Report

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