- ビットワイズ10クリプト・インデックス・ファンド(Bitwise 10 Crypto Index Fund:BITW)は、NYSE Arcaでの上場取引型金融商品(ETP)しての取引を米証券取引委員会(SEC)から承認された。
- BITWは、ビットコインやイーサリアムを含む上位10銘柄の暗号資産(仮想通貨)への分散投資を提供し、毎月リバランスが行われる。
- 今回の承認は、暗号資産インデックスにとって重要な節目となり、機関投資家のさらなる参入を促す可能性がある。
ビットワイズの暗号資産ファンドは、個人投資家と機関投資家が単一の投資商品で複数の暗号資産にアクセスできる、米国で2番目の暗号資産インデックスファンドとなった。
時価総額上位10銘柄のデジタル資産を追跡する12億5000万ドル(約1960億円、1ドル=157円換算)規模の「ビットワイズ10クリプト・インデックス・ファンド(BITW)」は、米証券取引委員会(SEC)の承認を得て、12月9日よりNYSE Arcaで上場取引型金融商品(ETP)として取引が開始される。
これは、7月のグレイスケール(Glayscale)のETP承認に続き、米国上場マルチアセット暗号資産インデックスファンドが完全なETPとして承認された2例目であり、相対取引(OTC)から規制対象の取引所上場へと移行した。
2020年にローンチされた同ファンドは、時価総額と流動性フィルターに基づき月次でリバランスされ、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、エックス・アール・ピー(XRP)などの主要暗号資産への分散されたエクスポージャーを提供している。
「これは暗号資産クラスにとって、画期的な瞬間だ。本日BITWがETPとして上場したことで、暗号資産はついにNYSEで取引されるインデックスファンドを手にした」と、ビットワイズのハンター・ホースリー(Hunter Horsley)CEOは述べた。
規制対象のETPとして、BITWは金・原油・コモディティファンドと同様の枠組みに加わった。これは暗号資産インデックスへの機関投資家資金流入を促進し、直接的なトークン保有を警戒する伝統的投資家の運用リスク軽減につながる可能性を秘めた画期的な出来事だ。
「BITWのNYSE Arca移行は画期的な瞬間である」と、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン(Matt Hougan)氏は声明で述べ、次のように続けた。
「これにより、BITWがこの分野で最大かつ最も成功した資産を保有することを理解した上で、将来を予測することなく暗号資産に投資できるようになる」。
SECによる今回の承認は、今年遅延された審査を経て行われた。承認文書によると、最終承認は本商品の上場を可能にするNYSE Arcaの規則変更案が2024年12月4日に発効認定された後に下された。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏(CoinDesk)
|原文:SEC Approves U.S.’ Second Crypto Index ETP with Bitwise’s BITW


