【市場動向】ビットコインは約2週間ぶりに大幅下落、回復の勢い弱く

【市場動向】ビットコインは約2週間ぶりに大幅下落、回復の勢い弱く

●ビットコイン(BTC)は12日16時(米東部時間=日本時間12日6時)時点、5万6671.15ドル付近で取引され、過去24時間で5.30%下落した。

●過去24時間の価格レンジは5万4790.33ドル~6万695.91ドル(CoinDesk 20のデータ)。

●1時間足チャートで10時間平均と50時間平均の間で取引されており、テクニカル分析では横ばいシグナルとなっている。

ビットコインの価格推移(コインベース)
出典:TradingView

ビットコインは15日、約2週間ぶりに大きく下落した。週末は機関投資家の取引が少なくなり、アナリストが注目していた個人投資家主導の価格上昇は実現しなかった。

当記事執筆時点では、ビットコインは5万6671.15ドル付近で推移していたが、15日のアジア取引時間中には5万4790.33ドルまで下落し、13日の史上最高値6万1556.59ドルからは11%の下落となった。

「今回の下落はアジア市場の取引時間直後に起こった。アジアのトレーダーは週明けに向けて、上昇後のポジションを再調整した可能性が高い」と暗号資産取引所ブロックテーン(Blocktane)のCEO、ジョン・ウィロック(John Willock)氏は述べた。

暗号資産デリバティブ分析サイトのSkewがまとめたデータによると、個人投資家向け取引所におけるビットコイン先物の建玉(未決済の契約総数)は週末、過去最高を記録した。一方、機関投資家向け取引所のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物は、ビットコインが初めて5万8000ドルを突破した2月末と比較して、建玉が減少している。

個人投資家向け取引所でのビットコイン先物の建玉
出典:Skew
CMEでのビットコイン先物の取引高と建玉
出典:Skew

機関投資家の取引が減少していることは、いわゆる「コインベース・プレミアム」からも明らかだ。この指標は韓国のブロックチェーンデータ分析会社のクリプトクワント(CryptoQuant)が追跡しているもので、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)のビットコイン/米ドル(BTC/USD)ペアと、バイナンスのビットコイン/テザー(BTC/USDT)ペアのギャップ(差)のこと。週末にはマイナスとなり、機関投資家の需要が弱まっていることを示した。

この動きは2月のビットコイン価格の上昇時に機関投資家の取引が明らかに急増したことと対照的だ。

ビットコインが1月に3万ドル、2月に5万ドルの重要な心理的レベルを突破した後、コインベース・プレミアムは大幅に上昇し、機関投資家の強い需要を示したと暗号資産取引所フォビ(Huobi)の共同創立者、Du Jun氏は述べた。

コインベース・プレミアム(青)とビットコイン価格(赤)
出典 : CryptoQuant

CoinDeskが追跡している8つの大手暗号資産取引所のデータを見ると、この数日の価格上昇中の取引高は多くはなく、先月の価格上昇時のような取引量の急増は見られなかった。

8つの大手暗号資産取引所の取引高
出典:CryptoCompare

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk Bitcoin Price Index
|原文:Market Wrap: Bitcoin Choppy Around $56K, Early Pullback Appears Cooling

おすすめ記事: