【市場動向】ビットコイン、イーサリアム、19日急落後に押し目買い

【市場動向】ビットコイン、イーサリアム、19日急落後に押し目買い

暗号資産(仮想通貨)全面安となった19日、一部のトレーダーは下落したビットコインとイーサリアムを中心に買い戻す動きが目立った。

●ビットコイン(BTC)は19日21時(協定世界時:UTC/日本時間20日6時)現在、39,461ドル前後で取引され、過去24時間で8.7%下落。

●ビットコインの24時間レンジ:31,926ドル~43,602ドル(CoinDesk 20のデータ)。

●イーサリアム(ETH)は、2,609ドル前後で取引され、過去24時間で23.1%下落。

●イーサリアムの24時間レンジ:2,089ドル~3,447ドル。

「連鎖的な清算」

5月15日からのビットコイン価格推移(Bitstamp)
出典:TradingView

ビットコインはテクニカル分析では横ばいシグナル。

CoinDesk 20のデータによると、ビットコインはUTC18日21時15分(日本時間19日6時15分)頃の高値43,602ドルから、UTC19日13時15分(日本時間19日22時15分)頃の安値31,926ドルまで下落した。

4月12日の史上最高値から約50%下落したと、Global Digital AssetsのCOO、ザカリー・フリードマン(Zachary Friedman)氏は述べた。

価格下落により、デリバティブ市場では80億ドル(8700億円)以上のポジションが清算された。

「連鎖的な清算というブラックスワン現象が起きた」フリードマン氏

取引高は急増

ビットコインの取引高(日別)
出典:CryptoCompare

一方、ビットコインの相場は回復の兆しも見られる。19日は2021年でスポット(現物)取引高が最も高い日になるだろう。当記事執筆時点、CoinDeskがチェックしている8つの主要暗号資産取引所では1日の取引高は140億ドル(1兆5000億円)を超えている。

Global Digital Assetのフリードマン氏は、価格の支持線は37,000ドルにあると見ており、価格がそのレベルまで下がるようであれば、トレーダーはビットコインを買い集め続けるだろう。

「この水準に底があるだろう」(フリードマン氏)

イーサリアムはビットコインを上回る

5月15日からのイーサリアム価格推移(Bitstamp)
出典:TradingView

イーサリアムもテクニカル分析では横ばいシグナル。

CoinDesk 20のデータによると、イーサリアムはUTC18日21時30分(日本時間19日6時30分)頃の高値3,447ドルから、UTC19日13時15分(日本時間19日22時15分)頃の安値2,089ドルまで下落した。

19日、大幅に下落したものの2021年の全体的なパフォーマンスではイーサリアムはビットコインを大きく上回っている。当記事執筆時点、イーサリアムの上昇率は3桁台、一方、ビットコインは約59%にとどまっている。

DeFiのTVLは下落、イーサの取引手数料は爆発的に上昇

過去3カ月のDeFiの預かり資産(TVL)
出典:DeFi Pulse

暗号資産の下落にともない、DeFi(分散型金融)の預かり資産はこの1週間で200億ドル減少した。一因は暗号資産の下落によるものだが、投資家が撤退したことも関係しているだろう。

注目すべき指標の1つは、イーサリアムの取引手数料の高騰だ。データサイトのデューン・アナリティクス(Dune Analytics)によると、19日、シンプルなイーサリアムの取引には38.10ドルかかった。DEX(分散型取引所)のユニスワップ(Uniswap)での取引には、230.25ドルという高額な手数料が必要となる。

DeFiをイーサリアム以外のブロックチェーンで運営する必要性は、市場が低迷しているときには明らかと、暗号資産ベンチャーキャピタリストのコンスタンティン・コーガン(Constantin Kogan)氏は指摘した。

「これが、多くのDeFiプロジェクトがバイナンス・スマート・チェン(Binance Smart Chain)やポルカドット(Polkadot)などに移行している理由。未来はマルチチェーンにある」(コーガン氏)

イーサリアムのタイプ別取引手数料(19日)
出典:Dune Analytics

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CryptoCompare
|原文:Market Wrap: Capitulation City as Bitcoin Dumps to $31K, ETH to $2K Before Reversal

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