ビットコインとイーサリアムが反発──大口投資家の押し目買い

ビットコインとイーサリアムが反発──大口投資家の押し目買い

暗号資産市場は24日、前週に大きく下落した暗号資産を押し目買いする動きが見られ、価格は上昇しつつある。

ビットコイン(BTC)は当記事執筆時点、3万6500ドル付近で取引され、24時間で5%上昇となっている。前週は約25%下落しており、CoinDesk 20のデータによると2020年3月以来、最大の下落となった。

イーサリアム(ETH)も同様に前週、約41%下落した後、24時間で8%上昇し、2257ドルで取引されている。

暗号資産取引所バイナンスのトークン「BNB」、ビットコインキャッシュ(BCH)、ポルカドット(Polkadot)の「DOT」などは8~10%上昇している。「LINK」「UNI」などのDeFi(分散型金融)トークンはそれぞれ22%、13%の上昇を見せている。

大口投資家の押し目買い

大口投資家からの需要が痛手を受けた暗号資産を上昇させたようだ。「暗号資産ファンド、マクロファンド、ベンチャーキャピタリストが、ビットコイン、イーサリアム、そして大手DeFiトークンの押し目買いを始めている」と暗号資産金融サービスプロバイダーのAmber Groupは24日朝、ツイートした。

今回の下落は、最近の環境懸念や規制懸念の中でも、大口投資家は暗号資産の長期的な強気の見通しに自信を持っていることを示している。「暗号資産の長期的テーマは変わっていない。インフレ、分散化、プライバシー、プログラマビリティ、耐押収性、耐検閲性…、これらが普及の長期的な推進要因」とエンジェル投資家で起業家のバラジ・スリニバサン(Balaji Srinivasan)氏はツイートした。

ビットコインは先週、3.5カ月ぶりの安値となる3万ドルまで下落し、4月14日の史上最高値6万4801ドルから53%下落した。イーサリアムも2000ドルを割った。

今回の下落は、主に小口投資家と短期トレーダーによる売りの結果だ。「4月末から現在までに、ビットコインを1カ月未満しか保有していないウォレットのアドレスは69万減少し、506万から437万になった」とウェブサイトのThe Defiantは5月18日に述べた。

しかし、IntoTheBlockが「ホルダー」と呼ぶ、1年以上ビットコインを保有しているアドレスは12万増加し、2181万から2193万となっている。

1年以上ビットコインを保有するアドレスの数
出典:IntoTheBlock

中国からネガティブなニュース?

この先、5万ドル超へのV字回復は難しいかもしれない。このところの下落によって、投資家は自信を失っている。さらに、一部の市場観測筋によると、市場はまもなく、中国から、よりネガティブなニュースを受け取る可能性がある。

「2. 通常、これは今後数週間のうちに何らかの法執行機関のアクションがあることを意味する。どの程度のものかは誰にもわからない。不確実性が中国マイナー(マイニング事業者)の弱気心理を生み出している」

一部の専門家は、ネガティブなニュースはすでに織り込み済みで、3万ドルの心理的な支持線は維持される可能性が高いと考えている。

「これまでにも、中国からの(マイニングと取引の禁止に関する)このようなニュースはビットコインの大きな下落につながっている。今回も違いはない。だが、過去の例のようにビットコインは回復し、今回のニュース自体が新たな動きを反映しているわけではない。今後、3万ドルは強力な支持線であり、現状、維持されることが期待できる」とBitBull CapitalのCEO、ジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)は語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk 20
|原文:Bitcoin, Ether Bounce After Disastrous Week for Crypto Market

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