フィリピン証券取引所、暗号資産取引所を計画:報道

フィリピン証券取引所(PSE)は暗号資産(仮想通貨)取引所の開設を目指している。CNNフィリピンが伝えた。

PSEの社長兼CEOのラモン・モンゾン(Ramon Monzon)氏は、2週間前に暗号資産取引所の開設について経営陣と協議したとCNNに語った。PSEは暗号資産取引に必要なインフラと投資家保護施策の双方を備えていると同氏は述べた。

モンゾン氏によると、フィリピンでの暗号資産への関心はもはや無視できないレベルに達しているという。PSEは現在、フィリピン証券取引委員会(SEC)のガイドラインを待っている。

フィリピン政府はこれまで、暗号資産に好意的な姿勢を示している。フィリピン中央銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発は当面考えていないとしているが、同国で営業している10以上の暗号資産取引所に認可を与えている。

またフィリピンでは多くの人たちが苦しい経済状況の中でお金を稼ぐ手段として暗号資産に興味を持ち、アクシーインフィニティ(Axie Infinity)のような「プレーして稼ぐ」タイプのノンファンジブル・トークン(NFT)ゲームが人気を集めている。

暗号資産のボラティリティが魅力的だからこそ、取引はPSEの監視下で行われるべきだとモンゾン氏は考えている。

「すぐにリッチにもなれるが、すぐにお金を失うことにもなり得る」とモンゾン氏は述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:フィリピンの首都マニラ(Shutterstock)
|原文:Philippine Stock Exchange Wants to Be the Site for Crypto Trading When It’s Approved: Report