【市場動向】中国の全面禁止、DeFiトークンの上昇のなか、ビットコインは様子見

【市場動向】中国の全面禁止、DeFiトークンの上昇のなか、ビットコインは様子見

ビットコインは、中国などでの規制強化に慎重な姿勢を続けているため、わずかに下落した。当記事執筆時点、ビットコインは4万3000ドル付近、24時間でほぼ横ばいとなっている(日本時間10時30分時点では、4万2300ドル付近、24時間で約4%弱の下落)。

今のところ、中国が暗号資産を全面禁止したことを受けて、一部の買い手はビットコインからDeFi(分散型金融)トークンに焦点を移しているようだ。例えば、メッサーリ(Messari)のデータによると、PERPは27日、一時約55%上昇し、17ドル付近となったが、当記事執筆時点では15ドル付近となっている。PERPは、Perpetual Protocolの分散型ガバナンスを促進するユーティリティトークンだ。

アナリストは、中国の暗号資産業界は徐々に縮小すると見ている。

「大手取引所が運営しているOTC(店頭取引)プラットフォームは閉鎖されると考えている。とウォレットサービスBalletの創業者兼CEOで、かつて中国最大級のビットコイン取引所だったBTCCの元責任者、ボビー・リー(Bobby Lee)氏はコメントした。

また27日、イーサリアムマイニングプールのSparkPoolは、9月30日までに全ユーザー向けのサービスを停止する予定と発表した。

最新価格

●ビットコイン (BTC):4万3075ドル、−0.4%
●イーサリアム(ETH):2999ドル、−1.8%

●S&P500:−0.3%
●ゴールド:1751ドル、+0.0%
●10年物米国債:1.487%

買い手の購買力

アナリストは、ビットコイン保有者が第4四半期(10−12月期)のさらなる価格上昇を支えるだけの購買力を維持できるかどうかを疑問視している。価格は現在、ほとんどの短期保有者のコストベース付近まで戻っており、価格上昇に先行した2020年9月と似た状況になっている。

しかし今回は「5月の50%以上の調整で、多くの個人投資家が押し流された結果、ビットコインへの関心は2021年はじめ以来の弱さになっている」とグラスノード(Glassnode)はブログに書いている。

グラスノードによると、短期保有者の約58%はすでに損失(現在の価格が購入時の価格を下回る)となっている。過去2カ月に購入した保有者は、損失を覚悟して売却するか、今後の利益を期待してさらに買い集めることができる。

下図は、ビットコインの市場価値と実現価値の相対関係を示すMVRV(Market-value-to-realized-value)を示している。現在のMVRVは5月の下落以降、ビットコインはほぼ正当な価値で取引されていることを示している。

出典:Glassnode

アルトコイン状況

●DeFiトークンのPERP、DYDXが市場をリード:中央集権型取引所が中国の暗号資産全面禁止への対応に追われるなか、Perpetual ProtocolやdYdxといったDEX(分散型取引所)のネイティブトークンが急上昇している。PERPは24時間で55%上昇し、17ドルを超えた。dYdxは24時間で43億ドル以上の取引高となり、大手取引所コインベース(Coinbase)の37億ドルを上回った。

●カルダノ(ADA)の商業部門がDeFi、NFT、ブロックチェーン教育に1億ドルを投資:カルダノ(Cardano/ADA)の商業・ベンチャー部門のEMURGOは「エコシステムの開発を加速させる」ために1億ドル(約110億円)を投資すると27日に発表した。またカルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏はカーネギーメロン大学のホスキンソンセンター・フォー・フォーマル・マスマティクスの設立に1000万ドルを寄付した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Traders Cautious After China Crypto Ban, DeFi Outperforms

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