【市場動向】ビットコイン、5万6000ドル台──当面は様子見展開か

ビットコイン(BTC)は18日、5万6000ドル台の3週間ぶりの安値まで下落した後、5万8000ドル付近で横ばいとなった(日本時間19日11時には、再び5万6000ドル台まで下げている)。ビットコインはこの1週間で約11%下落、イーサリアム(ETH)も14%下落している。

一部のアナリストは、上昇の勢いがなくなっていることから、ビットコインの短期的な価格の見通しに慎重な態度を取っている。

最新価格

●ビットコイン(BTC):5万8251ドル、−3.63%
●イーサリアム(ETH):4084ドル、−4.13%

●S&P500:4704、+0.34%
●ゴールド:1860ドル、−0.36%
●米国10年債:1.58%

別のアナリストは下落の理由として、規制動向をあげた。

「中央銀行の関係者は、規制面や金融政策面でのトレンドや動向の変化は、暗号資産の上昇を止める可能性もあると語っている」とイギリスの暗号資産ブローカーGlobalBlockのフレディ・エバンス(Freddie Evans)氏はCoinDeskへのメールに書いている。

ビットコイン取引高は低迷

主要取引所でのビットコイン取引高はこの数日で減少した。

「この秋の強気相場では、春の強気相場のときのような取引高の大きな上昇は見られない」とアーケーン・リサーチ(Arcane Research)は今週初めのレポートに記している。

イーサリアムも勢い低下

イーサリアムは4000ドル付近のサポートレベルに向けて下落しつつある。ビットコインと同様に4800ドル付近の史上最高値を維持できなかったことで、この1週間で上昇の勢いは低下している。

日足チャートの相対力指数(RSI)はまだ売られすぎにはなっていない。

アルトコイン状況

●ゲームトークン、上昇:メタバース(仮想空間)プラットフォーム「The Sandbox」のネイティブ暗号資産SANDは16日から85%上昇し、4.20ドルを超える最高値を更新した。他のゲームトークンも上昇している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Cryptocurrencies Slide as Buyers Stick to the Sidelines
※編集部より:タイトルを修正して、更新しました。