【市場動向】ビットコイン、12月の上昇に期待──11月はメタバースとレイヤー1が上昇

ビットコイン(BTC)は12月1日、5万5000ドル〜5万8000ドルの狭いレンジで推移したが、一部のアナリストは過去の季節的トレンドから、12月は強気センチメントが回復すると考えている。

ビットコインの「Fear & Greed」指数は先週の下落で「極度の恐怖」領域に入った。ビットコイン価格が上昇する前の9月下旬以来の低水準。またテクニカル指標は、価格下落が限定的ななか、売られすぎレベルから上昇し始めている。

「市場は古典的な動きになっている。つまり、9月は重要な水準で横ばいとなり、10月から11月前半にはブレイクアウトとそれに続く堅実な上昇、そして11月後半は重要な水準を維持しつつも調整と冷え込みが見られた」とFxProのアナリスト、アレックス・カプチケヴィッチ(Alex Kuptsikevich)氏はコメントした。

「現在、市場の修正と横ばいは終わったようで、イーサリアム(ETH)は市場最高値を更新しそうだ」(カプチケヴィッチ氏)

最新価格

●ビットコイン:56,799ドル、−1.0%
●イーサリアム:4,568.9ドル、−1.5%

●S&P500:−1.2%
●ゴールド:1,779ドル、+0.2%
●米国10年債:1.421%

11月振り返り

ライトコイン(LTC)とイーサリアム(ETH)は、ビットコインをはじめとする他のCoinDesk 20の暗号資産を上回った。ビットコインは11月、約9%下落。カルダノ(ADA)とドージコイン(DOGE)は約20%下落した。

出典:CoinDesk

CoinDesk 20以外では、メタバース・トークンが大きく上昇した。アーケーン・リサーチ(Arcane Research)はディセントラランド(MANA)はこの1カ月で約70%上昇し、時価総額の小さな暗号資産の全体的な価格上昇をけん引したと指摘。

「時価総額上位10の暗号資産のうち7つは、市場シェアを減らしており、時価総額の小さな暗号資産が大きな暗号資産に追いついてきていることがわかる」と述べた。

さらに「イーサリアム・キラー」と呼ばれるレイヤー1トークンが上昇している。

「イーサリアム・ブロックチェーンの高いガス代(取引手数料)は恒常化している。市場参加者は、CeFi(中央集権型金融)やDeFi(分散型金融)のプラットフォームにおいて、より安価で高速な取引を提供するレイヤー1ブロックチェーンへの移行を強いられている。この傾向は次の四半期も続くと見ている」とDelta ExchangeのCEO、パンカジ・バラニ(Pankaj Balani)氏はコメントした。

ビットコイン、12月は好調?

ビットコインの月ごとの平均リターンを見ると、概ね第4四半期(10−12月期)はプラスとなっており、一部のトレーダーは年末に向けた暗号資産市場の全体的な上昇を期待している。しかし、1月はマイナスとなる傾向があるため、ビットコインの上昇幅は限られる可能性がある。

出典:CoinDesk, StockCharts

アルトコイン

21Shares、ポリゴンのETP(上場投資商品)開発:このニュースを受けて、イーサリアムのレイヤー2ソリューションの1つであるポリゴン(Polygon)のネイティブ暗号資産ポリゴン(MATIC)は12月1日午後時点で16%上昇。ポリゴンはこのところ、約2ドル前後となっており、5月に記録した史上最高値3ドルにはまだ大きく及ばない。

●メタバース・トークンの「SAND」「MANA」は大幅上昇:ザ・サンドボックス(SAND)やディセントラランド(MANA)などのメタバース・トークンは11月、史上最高値を更新。フェイスブックが10月、社名をメタ(Meta)に変更し、メタバース(仮想空間)へに注力することを発表して以来、強気トレンドが続いている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk, StockCharts
|原文:Market Wrap: Analysts Expect Positive Bitcoin Returns in December