ウクライナが暗号資産寄付の使途詳細を発表、北米のビットコインマイニング数が減少【週末のトップストーリー】

ウクライナ、暗号資産による寄付の使途詳細を発表

ウクライナの副首相兼デジタルトランスフォーメーション大臣のミハイル・フェドロフ(Mykhailo Fedorov)氏は11日、ウクライナ支援のために寄せられた暗号資産による寄付の使途の詳細を発表。

3月1日以降、防弾チョッキ5500着、食料41万食、防弾チョッキ用の防弾ブレード500枚、暗視ゴーグル3125個、ヘルメット500個、医薬品3427個、トランシーバー60台を購入したとツイートした。

米司法省、ロシア人の資産隠しに協力した銀行や暗号資産取引所を起訴:報道

米司法省は、制裁を回避して資産隠しを行うロシア人に協力した人物や暗号資産取引所を含む金融機関を調査・起訴する。ブルームバーグが同省高官の発言を伝えた。

米ブロック、ウォレットに指紋認証機能搭載へ

米決済大手のブロック(旧スクエア)は、開発中のビットコイン(BTC)ウォレットに指紋認証機能を搭載すると11日、ブログに記した。

「顧客は安全にウォレットをアンロックできる。これまで市場になかった組み合わせ」と同社は述べた。

北米でのビットコインマイニング数、2月は減少

北米のビットコインマイナー(マイニング事業者)の2月のマイニング数は、CoinDeskがまとめたデータによると、前月から減少した。2月は日数が少ないことと、悪天候のために一部のマイナーが作業を中断したこと、またハッシュレートとマイニング難易度の上昇も影響したようだ。

北米の上場しているマイニング会社上位7社では、ビットコインマイニング数は平均して約8.6%減少した。

ウクライナ、テザー社にロシア人の取引禁止を要請

ウクライナの副首相兼デジタルトランスフォーメーション大臣のミハイル・フェドロフ(Mykhailo Fedorov)氏は11日、米ドル連動型ステーブルコインのテザー(USDT)を発行しているテザー社と、同社最高技術責任者パオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)氏に対して、ロシア人との取引を禁止するようツイッター経由で直接訴えかけた。

同社はフェドロフ副大臣に直接は返信していないが、CoinDeskに対する声明で「テザー社は、国際的な制裁に反するような不正な動きなどがないよう、絶えずマーケットを監視している」と述べた。

米財務省、ガイドラインを発表──制裁回避への暗号資産使用を禁止

米財務省は11日、暗号資産(仮想通貨)をロシアに対する経済制裁を回避するために使用してはならないと明記したガイダンスを発表した。

ロシア関連の制裁が暗号資産に及ぶかどうかに関するFAQで、同省は「暗号資産取引所、ウォレットなどのサービスプロバイダーを含むアメリカ人は一般的に、ブロックされた人物が利害関係を持つ暗号資産取引を含む、禁止された取引に関与あるいは取引を促進することを禁じられている」と記した。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk