LINE、NFT事業でVISA、Crypto.comとパートナーシップ──グローバルのエコシステム構築を目指す

LINEは3月16日、NFTのグローバルプラットフォーム事業で、VISAやCrypto.comを含む26社とパートナーシップを締結したと発表した。

NFT(ノン・ファンジブル・トークン=非代替性トークン):ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、アートやイラスト、写真、アニメ、ゲーム、動画などのコンテンツの固有性を証明することができる。NFTを利用した事業は世界的に拡大している。

LINEは、NFTのグローバルプラットフォーム事業を運営するため、グループ内にLINE NEXTを設立。提携する企業のIPコンテンツを対象にしたNFTを開発し、ユーザーが簡単な決済方法で取引できる環境を提供する。

ゲームや漫画、エンターテインメント、メタバース(仮想空間)、アートなどに関わる企業と戦略的協力を図る。グローバルNFTのバリューチェーンを構築し、エコシステムの拡大を進めたい考え。

クリエイターが簡単にNFTブランドストアとグローバルコミュニティを構築できるサービスも開発する。LINEは、グローバルNFTプラットフォームの「DOSI(ドシ)」を、2022年上半期にローンチする計画だ。

LINE NEXTの高永受(コ・ヨンス)CEOは、「コミュニケーションアプリ『LINE』の基盤やブロックチェーンのノウハウを活用し、グローバルでNO.1のエコシステムを構築していきながら、WEB3.0において新しいコミュニケーションの革新を起こしていくことを目標としている。今回のパートナーシップを皮切りにグローバルNFTエコシステムの土台をつくっていきたい」とコメントした。

日本では今春にも、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」をスタートさせる。LINEグループのノウハウを生かし、ユーザーに親しみやすいNFT体験を提供を目指す。

|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:LINEの発表文より