Mergeについて知っておくべきこと、米ブラックロックのビットコイン私募投信は終わりの始まりか 【日曜日に読みたい厳選10本】

Mergeについて投資家が知っておくべきこと【イーサリアム】

最も幅広く使われているブロックチェーンのイーサリアムでは9月、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行するための、大規模なアップグレードが実施される予定だ。

「Merge(マージ)」と名付けられたこのアップグレードによって、イーサリアムネットワークには大きな変化が起こり、投資における考えも変わる可能性がある。…続きを読む

Mergeはイーサ価格に織り込み済みか?

投資会社Arcaのリサーチディレクター、ケイティ・タラティ(Katie Talati)氏は、伝統的金融機関が、10年に1度のトレーディングチャンスを逃すかもしれないと考えている。

イーサ(ETH)は現在、ひどく安値となっており、値上がり要因となるアップグレードはすぐ先まで迫っているからだと、タラティ氏は説明する。…続きを読む

Mergeとイーサリアムが抱えるMEV問題

9月、長年の研究と開発の成果が「Merge(マージ)」として結実する。イーサリアムブロックチェーンが、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)コンセンサスメカニズムへと移行するのだ。エネルギー消費量の多いイーサ(ETH)のマイニングが終わりを迎えることで、喜ぶ理由もたくさんある。

その中でもとりわけ、イーサリアムブロックチェーンが抱える長年の問題に影響があるかもしれない。MEV(最大抽出可能価値:Maximal Extractable Value、旧:マイナー抽出可能価値)である。2020年以降、5億ドル以上もの価値を生んできた、ブロック生成を基盤とするマイニング業界において、MEVは基盤となる考え方だ。…続きを読む

米ブラックロックのビットコイン私募投信:ビットコインを正当化するか、終わりの始まりか

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)は8月11日、ビットコイン(BTC)私募投信を開始すると発表した。一部の暗号資産愛好家は、この動きは伝統的投資家に対して暗号資産を正当化することにつながるだろうと述べた。

しかし、世界最大の資産運用会社からの支持は、ビットコインの本来の価値と矛盾しないだろうか? わずか5年前、ブラックロックのラリー・フィンク(Larry Fink)CEOは、ビットコインを「マネーロンダリングの指標」と呼んだ。…続きを読む

暗号資産とSEC:みにくいアヒルの子を白鳥に

「アヒルのように歩いて、アヒルのように泳いで、アヒルのように鳴く鳥を見たら、私はその鳥をアヒルと呼ぶ」──米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長は、暗号資産(仮想通貨)に対する見解を聞かれると、詩人ジェームズ・ウィットコム・ライリーの言葉を好んで引用する。

ゲンスラー委員長はこのように「ダック・テスト」を引き合いに出して、暗号資産プロジェクトの大半は実際には未登録の証券であり、そこに曖昧さはほとんどない、と考えていると言おうとしているのだ。…続きを読む

a16zが前のめり投資するミシカル・ゲームズ──ゲーム×NFT革命に挑むジョン・リンデンの半生

アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が直接出資のオファーを提示した後、1億ドル超の大型調達ラウンドを行い、企業評価額を12億5000万ドル(約1710億円)に膨らませた企業がアメリカ西海岸にある。オンラインゲームを開発するミシカル・ゲームズ(Mythical Games)だ。

共同創業したのはジョン・リンデン(John Linden)氏。44歳。19歳で開発者・起業家としての人生を選び、ミシカル・ゲームズは同氏にとって4社目となる起業だ。…続きを読む

インスタグラムでNFT:デジタルコレクションを自慢する方法【保存版】

インスタグラムは2022年5月、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)のシェアの試験運用を開始し、一部のアメリカ人ユーザーは、デジタルウォレットを接続し、自分で作成や購入したNFTを紹介することができるようになった。…続きを読む

NFT価格を吊り上げるウォッシュトレードとは【基礎知識】

NFT(ノン・ファンジブル・トークン)市場では2021年、爆発的な成長が見られ、トレーダーたちは、何百億ドルにも相当する暗号資産(仮想通貨)をデジタルコレクションに投資した。

Beepleの「Everydays – The 2020 Collection」などのデジタルアートを求めて、多額の資金が市場に流れ込み、NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」が記録的な値段で売られたことは、NFTプロジェクトの勢いの増加と、NFTに対する需要の高まりを象徴していた。…続きを読む

テイラー・スウィフトがNFT化アルバムをリリースする日は来るか?

テイラー・スウィフト初の再録盤アルバム『Fearless (Taylor’s Version)』が、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)化されてリリースされていたらどうなっていただろうと、常々考えてきた。

ご存じない方のために説明すると、人気ポップ・カントリーミュージシャンのテイラー・スウィフトは2019年、レコード会社幹部のスクーター・ブラウン氏に宣戦布告。ブラウン氏が彼女の6枚のアルバムの原盤権を買収したために、自らの楽曲を再録することで対抗したのだ。…続きを読む

来るべきプライバシー戦争【コラム】

イーサリアム基盤のミキシングサービス、トルネード・キャッシュ(Tornado Cash)が米財務省外国資産管理局(OFAC)のSDNリスト(特別指定国民および資格停止者リスト)に加えられて以来、暗号資産(仮想通貨)の世界では、厳しい緊張状態が続いている。しかしこれは、始まりに過ぎないのだ。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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