FTX創業者が「ギビング・プレッジ」に署名──資産の半分以上の寄付を誓う

暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの創業者、サム・バンクマン-フリード氏が「ギビング・プレッジ(Giving Pledge)」に署名した。ギビング・プレッジは、世界有数のビリオネアが保有資産の半分以上を慈善事業に寄付することを誓うものだ。

バンクマン-フリード氏の財産は、フォーブスによると210億ドル(約2兆7000億円)。暗号資産ブームが生み出したビリオネアの1人だ。資産の大部分は、FTXの株式で、FTXは1月に4億ドルを調達し、評価額は320億ドルに達している。

「少し前に我々の義務は、世界の長期的・総体的な利益のために、できる限りのことを行うことだと確信した」とバンクマン-フリード氏は誓約書に記し、「ギビング・プレッジに署名することをうれしく、光栄に思う」とツイートした。

近年、バンクマン-フリード氏は多額の寄付で話題を集めており、特に選挙活動への寄付はよく知られている。また現在までに、FTXの慈善事業部門のFTX Foundationは、2180万ドル(約28億3000万円)を慈善事業にあてている。

ギビング・プレッジは2010年、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏と妻(当時)のメリンダ・ゲイツ氏がウォーレン・バフェット氏とともに超富裕層からの寄付を促すために設立。現在までに、メタ創業者のマーク・ザッカーバーグ氏、テスラCEOのイーロン・マスク氏など、28カ国、230人が署名している。

米コインベース(COIN)の創業者で、28億ドル(約3600億円)の資産を持つとされるブライアン・アームストロング氏も2018年に署名している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:サム・バンクマン-フリード氏(CoinDesk)
|原文:FTX Founder Sam Bankman-Fried Signs Billionaires’ Giving Pledge