【US市場】ビットコインは米CPI発表で急落後、2万ドルを回復

ビットコイン(BTC)は13日朝、6月の米消費者物価指数(CPI)が40年ぶりの高水準となる9.1%上昇となり、予想の8.8%を上回ったことを受けて変動した。

CPI発表後の数分で4.5%下落し、一時10日ぶりの安値1万8919ドルまで下落。その後反発し、24時間では2%上昇、1万9700ドル付近となっている(日本時間14日11時30分頃には、2万200ドル超まで回復)。

CPIから価格変動の大きい食品とエネルギーを取り除いたコアインフレ率は3カ月連続で鈍化し、5月の6%から6月は5.9%となった。

アルトコインでは、DeFi(分散型金融)レンディングプロトコルAaveの暗号資産アーベ(AAVE)が24時間で13%と大きく上昇した。イーサリアム(ETH)も4.4%上昇した。

最新価格

●ビットコイン:19,717ドル、+1.2%
●イーサリアム:1,079ドル、+3.2%

●S&P500:3,801.59、-0.5%
●ゴールド:1,731ドル、+0.5%
●米国10年債利回り:2.90%、-0.05%

FF先物トレーダー、1%の利上げを予想

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェデラルファンド(FF)トレーダーは現在、FRB(米連邦準備理事会)は今月中に政策金利を100ベーシスポイント(1%)引き上げ、2.50〜2.75% にする確率を67%と予想している。前日はわずか7.6%、1週間前は0%だった。

6月と同様に金利を0.75%引き上げ、政策金利を2.25〜2.50%にする確率は前日の92.4%から33%に低下した。

13日に発表されたCPIは、過去40年で最も高い上昇となった。FRBは現在、経済成長よりも物価安定を優先しているため、インフレ率の上昇はさらなる積極的な利上げの可能性につながる。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は7月26・27日に開催され、さらなる金融引き締めが議論される見通しだ。

アルトコイン

StarkWare、StarkNetトークン発行を認める:イーサリアムのL2ソリューションとして注目を集めているStarkWaveは、長い間噂されていたStarkNetトークンの発行を認めた。エコシステムの維持、セキュリティ、進化を支援することが目的。StarkNetトークンは9月、イーサリアムブロックチェーンと互換性を持つ「ERC-20トークン」として登場する予定だ。

バイナンスコイン、約556億円以上を焼却:暗号資産取引所バイナンス(Binance)が発行するバイナンスコイン(BNB)、190万以上、約4億500万ドル(約556億円)相当が四半期ごとの燃焼プログラムの一環として焼却された。BNBでは、総供給量を1億に削減するための自動焼却システムが機能している。

イギリスの裁判所、NFTによる法的文書の送付を認める:イングランドとウェールズの高等裁判所は、イタリアに拠点を置くオンラインギャンブル企業、Microgameの創業者ファブリツィオ・ダロイア(Fabrizio D’Aloia)氏がNFT発行を通じて匿名の人物に対して訴訟を起こすことを認めた。匿名の人物に対して、ウォレットアドレスを通じた法的手続きが可能になる。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Market Wrap: Bitcoin Snaps Five-Day Losing Streak; Even Traders See More Hawkish Fed