LINE、NFTのグローバルサイトでユーザー間取引を開始──イーサ決済スタート

LINEがグループ会社を通じて運営するNFTのグローバル取引プラットフォームは、ユーザー間で取引できるサービスをスタートさせ、イーサリアムブロックチェーンのネイティブトークン「イーサリアム(ETH)」での決済対応を開始した。

同プラットフォーム「DOSI(ドシ)」は、日本を除く180カ国・9カ国後に対応するNFTの取引サービス(ベータ版)で、LINE NEXT Incが今年9月に運営を開始。LINEが11月15日に発表した内容によると、クレジットカードや「NAVER Pay」などのキャッシュレス決済に加えて、今回新たにイーサリアム決済を導入した。

ユーザーは、DOSI専用ウォレット「DOSI Wallet」を、暗号資産ウォレットで人気の「メタマスク(MetaMask)」と連携させることで、ユーザー間取引においてNFTの出品と購入をイーサリアムで行うことができる。

LINE NEXTは今後、国ごとに異なるキャッシュレス決済や暗号資産決済を導入し、世界のNFT市場の中で競争力のあるプラットフォームに成長させるとしている。LINEによると、DOSIのベータ版がスタートした後、DOSI Walletのユーザーは100カ国で10万人を突破した。

また、DOSIのサービスには、ユーザーに特典を与える会員制プログラム「DOSI Citizen(ドシ・シチズン)」というものがある。ユーザーは、NFTの購入金額に応じてメンバーシップポイントの「DON」を取得できる。このポイントを使ってユーザーのレベルを上げることができ、DONを利用してNFT景品を獲得することが可能だ。これまでに、登録したユーザーにプレゼントされたメンバーシップNFT(プロフィールピクチャー型)の数は17万枚に達したという。

メタマスクは、米ConsenSys(コンセンシス)が開発した暗号資産ウォレットで、イーサリアムと他の暗号資産に対応する世界的に人気の高いウォレット。同社は今年3月にマンスリーアクティブユーザー数(MAU)が3000万人に達したと発表している。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:LINEの発表文より