【週末の動き】ビットコイン、週末は1万7000ドルを維持──米CPIとFRBの利上げ幅決定を待つ

ビットコイン(BTC)は、11月の米CPI(消費者物価指数)の発表とFRBの利上げ幅の決定を待つなか、週末は1万7000ドル超えで堅調に推移した。

最新価格

●CoinDesk Market Index(CMI):861.21、-0.5%
●ビットコイン:17,114ドル、-0.1%
●イーサリアム:1,264ドル、-0.4%

●S&P500:3,934.38、-0.7%
●ゴールド:1,808ドル、+0.6%
●米国10年債利回り:3.57%、+0.1

2022年のインフレ動向を見るうえで最後の重要イベントとなりそうな11月の米CPI(消費者物価指数)の発表(13日)とその翌日の米FRB(連邦準備制度理事会)の利上げ幅決定に向けて投資家が身構えるなか、暗号資産市場はこの週末もほぼ横ばいで推移した。

ビットコインは当記事執筆時点、1万7114ドル。24時間でわずかに下落した(日本時間12日15時時点では、1万7000ドルを割っている)。

暗号資産運用会社BitBull CapitalのBitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)CEOは、ビットコインは「1万7000ドルという水準」を何とか維持しているが、CPI、FOMC(連邦公開市場委員会)の決定、さらに15日に米労働省が発表する失業保険申請件数が影響を与える可能性があると指摘した。

「こうした重要イベントが控えているため、ボラティリティが予想されるが、バイアスは上向きに変わりなく、上値は2万ドル、下値は1万6000ドルと予想している」(ディパスクァーレ氏)

イーサリアム(ETH)は1275ドルで付近、ほぼ横ばいで推移した。他の主要な暗号資産では、コスモス(Cosmos/ATOM)が4%以上下落し、ドージコイン(DOGE)が3.6%下落した。CoinDesk Market Index(CDI)も約0.5%下落。

9日、米労働省が発表した11月の卸売物価指数(PPI)が予想を上回る上昇となったことを受けて、株価は下落した。変動の大きい食品とエネルギー価格を除いたコアPPIは0.4%上昇、ウォール街の予想0.2%を上回り、FRBのインフレ抑制策が十分効果を発揮していないことを示した。ナスダックとS&P500は、それぞれ0.7%下落した。

10月の米CPIは7.7%に低下したが、インフレの長期的影響を懸念する金融タカ派を満足させるためには十分ではなかった。FRBは金利を0.50%引き上げ、4回連続の0.75%の引き上げよりも上げ幅は小さくなると予想されているが、パウエルFRB議長をはじめ、関係者はここ数週間、物価上昇を食い止める姿勢を繰り返している。

BitBullのディパスクァーレ氏は、市場はすでに0.5%の利上げを予想しているが、「(FOMCの)発表時には上昇している可能性がある」と述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Uniswap ‘Fee Switch’ Proposal for Popular Ether Pools Stirs Up Community Debate