ジェネシスの破産申請後もビットコイン、イーサリアムは堅調に推移

ジェネシスの破産申請後もビットコイン、イーサリアムは堅調に推移

「ビットコイン(BTC)のジェネシス(Genesis)倒産のニュースへの反応は信じられないものだった」と有名な暗号資産オブザーバーは、最大の機関投資家の暗号資産融資事業が破産を申請したことに対する代表的な暗号資産(仮想通貨)の穏やかな反応に驚嘆してツイートした

時価総額が最大の暗号資産であるビットコインは、ジェネシス倒産のニュースがネットに流れた後の24時間で0.7%の上昇を示し、2万1000ドル(約272万円)前後で取引されました。時価総額第2位のイーサリアム(ETH)は1.2%上昇し、1545ドル(約20万円)付近で取引されたことがCoinDeskのデータで示されている。

しかし、誰もがビットコインとイーサリアムの耐久力に驚いたわけではない。

「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(Grayscale Bitcoin Trust:GBTC)のディスカウント率が突然再び拡大したため、市場はこの48時間の間、ジェネシスの破産申請を予想していたようだ。ジェネシスの破産申請は市場から負のオーバーハングを取り除くので、暗号資産投資家はようやくファンダメンタルズに集中することができる」と暗号資産サービスプロバイダー、Matrixportのリサーチ&戦略責任者マーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は述べている。

YChartsのデータによると、ファンドで保有されている原資産のビットコインに対するGBTCのディスカウント率は今週、36%から42%に拡大した。グレイスケール、ジェネシス、米Coindeskはすべてデジタル・カレンシー・グループ(DCG)の子会社だ。

11月にサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman Fried)の暗号資産取引所FTXが破綻した後、レンディング(貸し付け)部門からの資金引き出しを停止して以来、ジェネシスには倒産の脅威が迫っていた。

そして、マクロ経済の逆風によって、伝統的なリスク資産が上昇する中でも、2022年の最後の2カ月間はFTXの影響に対する懸念が暗号資産市場を圧迫し続けた。

バリュー投資家で暗号資産投資プラットフォームEaglebrook Advisorsの創業者、マイク・アルフレッド(Mike Alfred)氏は、市場の安定した値動きについて、「誰もがそれが来ることを知っていたのだ」と述べた。

しかし、アルフレッド氏は、今後も悪いニュースが続くかもしれないと警告した。「債務超過に陥っている企業は他にも2社から4社ほどあり、これが明らかになるためには、おそらく実体経済からのショックが必要だろう。金利の上昇やボラティリティの急上昇、そしてソブリン債の問題が重なれば、さらに数社が傾くかもしれない」とアルフレッドは指摘する。

とはいえ、アナリストが今月初めに米CoinDeskに語ったように、市場に売り手がいないことを考慮すると、市場は悪いニュースに対する回復力を示し続ける可能性がある。

その上、暗号資産市場は今月、強気の復活を遂げ、ビットコインは27%、イーサリアムは29%上昇し、洗練されたトレーダーは上昇エクスポージャーを追加しようと躍起になっている。

「イーサリアムのブロックチェーン上で取引量が再び増加し始め、この結果、暗号資産は年初から米国株などの伝統的な資産を25%上回っている」とティーレン氏は指摘している。

ティーレン氏は、中国の春節(旧正月)という強気な期間に向かっている間、市場にとって最も抵抗の少ない道は高値の方だと述べている。今年の春節は1月22日に始まり、2月9日に終了する。

「旧正月の初日の終わりにビットコインを購入し、10取引日後に売却した場合、過去8年間(2015年から2022年)はすべてプラスのリターンで、平均ではプラス9%。これは百発百中だ」

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin, Ether Hold Steady After Genesis’ Bankruptcy, Crypto Traders Say Bad News Was Priced In

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