暗号資産取引大手コインベース(Coinbase)は2月21日、第4四半期(2022年10-12月期)決算を発表。純収益は6億500万ドル、アナリストの事前予想の5億8800万ドルを上回り、第3四半期の5億9000万ドルから5%増加した。
FactSetによると、第4四半期の調整後1株あたり損失は2.46ドル、予想の2.52ドルよりも良い結果となった。だが取引高は第3四半期から12%減の3億2200万ドル。
コインベースの株価は、2月21日の時間外取引で約0.9%上昇し、62.60ドル。ビットコイン価格の上昇と並んで、コインベースの株価は年初から78%上昇と大きく上昇しているが、それでも過去12カ月で67%下落している。
同社が注力しているサブスクリプションとサービスの収益は、前四半期から34%増の2億8300万ドルとなった。サブスクリプションとサービスは第4四半期、収益全体の50%近くを占めたが、多くは1億6220万ドルにのぼった利子所得によるものだ。
コインベースは株主レターに、2023年第1四半期、暗号資産市場は2022年第4四半期と比較して、今のところ改善しており、1月の取引収益は1億2000万ドルになると記した。だが同社は昨年、市場が急速に変化したことを受けて、この結果を受け取り方に注意を促している。
ここ数週間、当局による規制措置は、個人投資家向けステーキングサービスと、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)をサークル(Circle)と共同運営する同社に不確実性をもたらしている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
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|原文:Coinbase Q4 Revenue and Earnings Beat Expectations, but Transaction Volume Falls 12% From Q3