ビットコイン、ゴールデンクロスに──明確な方向性は見られず

ビットコイン(BTC)は2月18日、レアな「ゴールデンクロス」となり、一般的に短期的な上昇を予感させる強気シグナルとなった。

ゴールデンクロスは、ある資産の50日移動平均線が200日移動平均線を上回ることを表す。ビットコインは2015年以降、今回の他にゴールデンクロスは6回しか起きていない。前回は2021年8月14日。

指標はビットコインの指数平滑移動平均(EMA)を使用、単純移動平均(SMA)ではない。EMAは、SMAが各日付を均等に測定することに対し、より直近の価格データを重視する。どちらを使うかは個人的な好みの問題で、SMAでは、2月7日にゴールデンクロスが発生したことになる。

ビットコイン価格(茶)、200日EMA(黄)、50日EMA(紫)
/TradingView

ゴールデンクロス後のパフォーマンスは過去、強くなっており、7日間と30日間の平均リターンはそれぞれ3.8%、8.3%。全期間の数字の1.6%、7.5%を上回っており、ゴールデンクロス後のビットコイン購入が良いリターンに結びつくことを示している。SMAでもクロスオーバーは2015年以降、他に6回発生しており、7日間と30日間の平均リターンはそれぞれ2.7%、10.6%。

過去の平均値まで上昇すると、2月18日の終値をスタートとするとビットコインは2万6500ドルを突破することになる。現在、ビットコインは心理学的に重要なレベルの2万5000ドルの維持に苦戦している。

直近の4日間、ビットコインはプラスとマイナスを繰り返しており、現時点ではセンチメントに明確な方向性を見出せていない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Crypto Markets Analysis: Bitcoin Breaches Rare ‘Golden Cross’ Threshold