マトリックス法によるテクニカル分析(2023/4/7)ビットコイン、テクニカルはまちまち:楽天ウォレット

本稿ではビットコイン相場をパターン分析・移動平均線(9MA・25MA)・一目均衡表・ボリンジャーバンド・MACD・RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。

※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。

サマリー

総合評点は3.2と中立水準である3を僅かに上回る。パターンや一目は上昇トレンド継続だが、MACDは売りサイン点灯、ボリンジャーは中立とまちまち。方向感が出ておらず、上下どちらに振れても不思議はない形。あえて言えば上方向だが、レンジをブレークした方向、すなわち「放れにつけ」といった感じか。

パターン分析

上昇フラッグを形成、レンジを上抜けたが上髭を付けて再び上昇フラッグを形成、少しイレギュラーな形だが上昇トレンド継続を示唆。もみ合い圏ながらレンジを切り上げており、きっかけ次第であっさり上抜けして不思議はない。

評点:5

移動平均線

9MAの勢いに陰りがみえる一方、25MAが肉薄しつつある。スポット価格がこのままの水準であれば、すぐにデッドクロスする訳ではなさそうだが、下がれば、急に形が悪くなりそう。

評点:2

一目均衡表

3役好転の買いサインが継続。基準線もはっきり上向きとなり、上昇トレンド継続。

評点:5

ボリンジャーバンド

エクスパンションからスクィーズに転じ、方向感出ず。

評点:3

MACD

デッドクロス発生。もみ合い圏でのシグナル点灯はダマしの可能性もあるが、両線とも下向きで売りサイン点灯。

評点:1

RSI

前回同様、買われ過ぎ圏には突入していない。

評点:3

松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

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|編集:coindesk JAPAN
|画像:Rakuten Wallet
|転載元:https://www.rakuten-wallet.co.jp/market/market-list/2023/040702/