ビットコインNFT人気で新しいステーブルコインが登場

急成長しているビットコインブロックチェーンのオンチェーンエコノミーが独自のドル連動型ステーブルコインを手に入れることになった。

発行元のStablyによると、新しいステーブルコイン「Stably USD」は、ビットコインブロックチェーン上に構築された新しい資産を取引するトレーダーにとって、頼りになる通貨となることを目的としている。同社によると、Stably USDは、ビットコイン(BTC)や法定通貨よりも、安価で効率的なビットコインNFTなどの取引を実現するという。

ビットコインの最小単位であるサトシ(Satoshi)にNFTを記録する手法として登場したプロトコル「Ordinals」は、急速に進化・成熟し、Stably USDなど、あらゆる種類のトークンを作成するための手法となった。

この最新の、いわゆる「BRC-20」トークンが普及すれば、すべてのOrdinalsベースの取引は今よりも簡単になるかもしれない。現状は、安定しているがオンチェーンで扱うには手間のかかる法定通貨か、使いやすいが不安定なビットコインか、2つの方法に限られている。Stablyは、安定した価値を維持し、オンチェーンで使いやすい方法を提供することでこうしたに問題を解決すると述べている。

Stablyの文書によると、Stably USDの裏付け資産は暗号資産に注力しているフィンテック企業のPrime Trustで保有される。ユーザーは、顧客確認(KYC)とアンチマネーロンダリング(AML)のプロセスを経て、ドルをステーブルコインと交換する。

Stably USDが長期的に成功するためには、同社が手がける他のステーブルコインよりも良い結果を残さなければならない。同社のイーサリアムブロックチェーン上のステーブルコイン「StableUSD(USDS)」は、Etherscanによると、保有者はわずか750人あまり、時価総額は26万4000ドルに過ぎない。ステーブルコイン市場をリードするテザー(USDT)やUSDコイン(USDC)とは比較対象にもならない。

だがStablyは、Stably USDで市場を獲得できると考えている。5月22日にトークン発行を開始した際、最大供給量を69兆4200億としている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin’s Hot Ordinals Economy is Getting a Dollar-Backed Stablecoin