ワーナー・ミュージック・グループ、ポリゴンと提携──音楽アクセラレーター・プログラム開始

グローバル・エンターテインメント企業のワーナー・ミュージック・グループ(Warner Music Group:WMG)は、ポリゴンラボ(Polygon Labs)と提携、次世代のブロックチェーン音楽プロジェクトや分散型アプリケーション(Dapp)をポリゴン(Polygon)ネットワークに乗せることを目的とした音楽アクセラレーター・プログラムを開始する。

プレスリリースによると、このプログラムの理想的な対象者は「音楽、テクノロジー、Web3の交差点で活動する企業や起業家」だ。

「アーティストとファンのコミュニティの育成、分散型音楽制作・配信システムの確立、チケット・ソリューションの革新、音楽関連グッズやデジタルとリアルなコレクターズ・アイテムの模索、音楽とインタラクティブ・テクノロジーやゲームとの融合など、さまざまな分野に焦点をあてる」(プレスリリース)

認定されたプロジェクトは、WMGとポリゴンラボの双方から資金提供を受け、音楽業界とブロックチェーン業界の専門家による指導、ネットワーキングの機会も提供される。

「Web3と音楽が交差するところにいる企業や起業家を支援することで、音楽業界の新時代のイノベーションを促進することを目指す」とポリゴンラボのライアン・ワイアット(Ryan Wyatt)社長は声明で述べた。

この1年、ポリゴンはスターバックス、レディット、ナイキなど、Web3テクノロジーのインテグレーションを目指す大手ブランドと提携してきた。4月には、マスターカードと提携、無料のNFTをリリースし、新鋭アーティストに教育ツールなどを提供するWeb3音楽アクセラレーター・プログラムを開始した。

WMGはまた、ブロックチェーンゲーム企業のスプリンターランド(Splinterlands)と提携し、所属アーティスト向けのP2E(Play-to-Earn)ゲームを開発したり、メタバースプラットフォーム「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」で音楽に特化したテーマパークを立ち上げるなど、この数カ月でブロックチェーン領域での取り組みを拡大している。2022年10月にはリンクトイン(LinkedIn)でメタバース開発担当シニアディレクターを募集した。

12月、WMGとポリゴンは、NFTマーケットプレイスのLGNDを通じて音楽NFTをリリースした。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Warner Music Group Partners With Polygon on Blockchain Music Accelerator