ビットコイン、3万ドルのサポートを維持でスタート

マーケットの関心は、ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)が占めている。

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のCEOで、ビットコインに懐疑的なことで知られていたラリー・フィンク(Larry Fink)氏がビットコインに前向きな発言を行ったことにアナリストや業界全体の反応は割れている。

「いわゆる、メインストリームへの普及は、ビットコインに新規参入者の波をもたらすだろう。だがリスクは、新規参入者はそもそもビットコインの価値ある非中央集権的な特性を気にせず、尊重しないだろうことだ」とギャラクシー・デジタルのリサーチ責任者アレックス・ソーン(Alex Thorn)氏は先週のレポートに記している。

だがマーケットは分散化のことなど気にしていないようだ。

ビットコインは3万ドルを維持し、アジアの新しい週を3万171ドルでスタートさせた。イーサリアム(ETH)も1800ドル以上を維持し、1863ドル付近。

「ほぼ平穏な週だったが、ビットコインは3万ドル近くのサポートレベルを試す下落傾向にあった。だが、ビットコインはSEC(米証券取引委員会)がETF申請を不十分とした報道があったにもかかわらず、重要な水準を維持することができた」とBitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)氏は述べた。

ブラックロックはビットコインETF申請を再提出、同氏によると、マーケットは展開が明確化することを待っている。

「3万ドル超えでの推移が続けば、さらに上昇を狙う動きが強まるだろう。一方、2万7000ドルが現状、強力なサポートとなっている」(ディパスクァーレ氏)

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Opens Week Defending $30K Support Level