ビザ、クレジットカードでのイーサリアムガス代支払いをテスト

決済大手のビザ(Visa)は10日、イーサリアムブロックチェーンのガス代を法定通貨建てでクレジットカード決済する新しい方法のテストを完了したと発表した。

ガス代支払いは複雑すぎる

ビザは、ブロックチェーン技術は「お金の移動の未来を形作る」可能性があり、過去数年で大幅に普及したと指摘した。ただし、イーサリアムブロックチェーン上でガス代を支払うことは、ほとんどの人にとって複雑すぎるとビザは考えている。

イーサリアムブロックチェーン上でトランザクション(取引)を行う都度、ユーザーはガス代を支払わなければならず、ネイティブトークンであるイーサリアム(ETH)の送受信が発生する。ビザは、こうしたコストをカバーするためにイーサリアム残高を管理するのは「負担が大きい」と指摘。複雑さを排除することで、ブロックチェーンベースのトランザクションをよりアクセスしやすく、ユーザーフレンドリーにできると述べた。

ビザは、「ブロックチェーンのトランザクションの複雑な性質と、ビザのネットワークがサポートする法定通貨ベースの決済取引の単純さを比較すると、改善が必要なことが明らかになる」と表明した。

ERC-4337とペイマスターを使用

この差を埋めるために、ビザはイーサリアムのERC-4337(ブロックチェーン上のスマートコントラクトを「アカウント抽象化」と呼ばれるプロセスを通じてウォレットとして機能させる現在の標準規格)と、ユーザーに代わってガス代を支払うスマートコントラクトアカウントであるペイマスターコントラクトを活用することを提案している。このサービスにより、ユーザーはビザカードを使用してガス代を直接支払うことができるようになる。

このプロセスのテストは、イーサリアムブロックチェーンのテストネット「Goerli」で行われた。

ビザは、加盟店や分散型アプリケーション(dapps)はペイマスターシステムを実行したり、既存のウォレットを使用してトランザクションをより簡単にしたりすることができると述べた。ペイマスターのサービスプロバイダーは、他のオプションの中でも特に、クレジットカードベースのガス代支払いという選択肢を提供することもできる。

ビザは最近、暗号資産分野で積極的に活動し、さまざまなプロジェクトの実験を行ってきた。2月には、デジタル資産を法定通貨の支払いに変換する方法を検討していた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Wonderlane/Creative Commons
|原文:Visa Tests Way to Make Paying Ethereum Gas Fees Easier