暗号資産カジノから4000万ドル(約58億円)が流出か

暗号資産カジノのステーク(Stake)がハッカーに狙われたようだ。サイバーセキュリティ企業サイバース(Cyvers)は、秘密鍵の流出後、イーサリアム・ブロックチェーン上で1600万ドル(約23億円、1ドル145円換算)が流出したと述べた。

オンチェーンのハッキングや詐欺の調査を行うZachXBT氏は、イーサリアム・ブロックチェーンで1570万ドル、ポリゴンとバイナンス・スマート・チェーン(BSC)で2560万ドルが流出したと述べ、サイバースの主張を裏付けた。

昨年、さまざまなハッキングやエクスプロイト(脆弱性につけ込んだ攻撃)により、37億ドル(約5400億円)以上の暗号資産が流出したが、2023年第1四半期は前年同期比で70%減となっている。

サイバースによると、盗まれた暗号資産はイーサリアム(ETH)に替えられ、複数のウォレットに送金されたという。

狙われた人気カジノ

イーサスキャン(Etherscan)のデータを見ると、標的となったステークのウォレットは、まだ34万ドル相当のイーサリアムと、210万ドル(約3億円)相当のさまざまなアルトコインを保有している。

ウォレットからの資金引き出しは、X(旧Twitter)で複数のユーザーがツイートしているように、一時的に停止されているようだ。

ステークは、オーストラリアに拠点を置くカジノ&スポーツギャンブルで、ユーザーは暗号資産を入金してプレイする。フィナンシャル・タイムズによると、2022年の収益は26億ドル(約3770億円)。

|翻訳:清水マキ
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:Crypto Casino Stake Targeted in Reported $40M Exploit