暗号資産取引所HTX、ハッキングで12億円相当のイーサリアム流出──ジャスティン・サン氏が発表

暗号資産(仮想通貨)取引所HTXがハッキングされ、500ETH(約800万ドル、約12億円・1ドル145円換算)を失ったと、HTXのアドバイザーでトロン(Tron)創設者のジャスティン・サン(Justin Sun)氏は述べた。HTXは、今月13日にHuobi(フォビ)から名称を変更した。

ハッキングは24日に発生。サン氏はX(旧Twitter)に、HTXは関連する問題をすべて解決し、資産は安全で、プラットフォームは正常に稼働していると投稿している。

ブロックチェーン分析企業のアーカム(Arkham)によると、ハッキングされたウォレットはHTXのホットウォレットの1つのようで、3月に設定された以降、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)から約5億ドル(約725億円)が入金されていた。

「800万ドルは、当社ユーザーの保有資産30億ドル(約4350億円)に比べると比較的少額。また、HTXの2週間分の収益に過ぎない」「結果として、すべての資産は安全で、取引業務は通常通り継続されている。我々はすべての問題に迅速に対処、解決し、プラットフォームを滞りなく通常の状態に戻した」とサン氏はXに投稿した。

サン氏はさらに、盗まれた資産を取り戻すため、HTXは(ハッキングした)ハッカーに40万ドル(約5800万円)の報奨金を出すつもりと述べた。また、ハッカーをセキュリティのホワイトハット・アドバイザーとして雇うと続けた。

CoinMarketCapによると、同取引所のネイティブトークンであるHTは当記事執筆時点2.43ドル、24時間で1.24%下落している。

|翻訳:清水マキ
|編集:増田隆幸
|画像:Unsplash
|原文:Crypto Exchange HTX Lost $8M of Ether Due to a Hack, Justin Sun Says