ゲンスラーSEC委員長の暗号資産業界潰し/米金融大手はRWA(現実資産)のトークン化推進【週末に読みたい厳選10本】

なぜゲンスラー委員長は、デジタル資産に関する進歩やイノベーションにここまで反対するのか? それは、サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏とFTXによるアメリカ史上最大級の不正を阻止できなかったことに恥辱を感じているからだ──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、週末に読みたい10本を厳選。

米議会はゲンスラーSEC委員長の暗号資産業界潰しを許してはいけない

ブロックチェーンテクノロジーとデジタル資産の登場は、インターネットの黎明期以来見られなかったようなチャンスをグローバル経済に提供している。これらのイノベーションは銀行口座を持たない人々に門戸を開き、従来の金融システムから締め出された人々に成功への道を提供する。

ブロックチェーンテクノロジーやデジタル資産のブームにもかかわらず、米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長のような官僚たちは、その可能性に対する理解を欠いた誤ったアプローチに基いた、威圧的で違法な規制によって、アメリカでの発展を阻害しようとしている。…続きを読む

米金融大手、RWA(現実資産)のトークン化推進──イーサリアムかプライベーチェーンか、JPモルガン、シティ、フランクリン・テンプルトンの選択

トークン化──ブロックチェーンをベースとした現実資産(Real World Asset:RWA)の所有と交換は、先日トロントで開催された銀行業界の世界的な年次テックカンファレンス「Sibos」で話題のキーワードのひとつだった。

暗号資産(仮想通貨)分野のベテランたちは、2016年頃に流行した「ビットコインではなくブロックチェーン」というストーリーを思い出し、呆れていることだろう。…続きを読む

NFTをベースにコミュニティのパワーでアスリートを支援──逆風に立ち向かい銀メダリストの太田氏が目指すものとは

NFTをベースにコミュニティのパワーでアスリートを支援──逆風に立ち向かい銀メダリストの太田氏が目指すものとは

日本初のフェンシング銀メダリストで、日本フェンシング協会元会長、IOC委員を務める太田雄貴氏は2月、スポーツ業界をよりサスティナブルにするプロジェクト「Sports3」をドリコムと共同で開始した。

NFTを活用してアスリート同士、さらにはアスリートとファンが交流できるコミュニティを形成。参加アスリートへのNFT発行、リアルな応援イベントの開催を経て、6月には一般向けに初のデジタルコレクションを販売した。…続きを読む

Web3、暗号資産の新しい潮流はアジアから──インドネシア、フィリピン、インドの業界リーダーが登壇「Coinfest Asia 2023」

Web3、暗号資産の新しい潮流はアジアから──インドネシア、フィリピン、インドの業界リーダーが登壇「Coinfest Asia 2023」

インドネシアのバリ島で8月末に行われたWeb3イベント「Coinfest Asia 2023」(主催:CoinDesk Indonesiaを展開するCoinvestasi)のパネルディスカッション「Asian story of 10x-ing Trading Volume」(取引高10倍になりゆくアジアのストーリー)には、インドネシア最大の暗号資産取引所CEO、元バイナンスCFOでフィリピン最大のウォレット運営企業代表らが出席。暗号資産相場の低迷とともに、NFTへの関心も薄れつつあるが、アジアの暗号資産業界を代表するリーダー的存在が集まっただけあって、熱い議論が交わされた。…続きを読む

イーサリアムと他のPoSネットワークの違い──実質利回りはイーサリアムだけ?

「ローマ帝国のことをどれくらいの頻度で考える?(How often do you think about the Roman Empire?)」

ここ数週間、このソーシャルメディアミームを目にした人は多いだろう。そうでない人のために、少し背景を説明しよう。インターネット上には、夫がどうやらローマ帝国のことをかなり頻繁に考えているらしいと知り、当惑している配偶者たちの声が溢れた。実際、週に1回か2回というのが典型的な答えのようだ。…続きを読む

2023年のイーサリアムステーキング:成長と変容の年

イーサリアムブロックチェーンにプルーフ・オブ・ステーク(PoS)メカニズムをもたらしたアップグレード「Merge(マージ)」は、ほぼ1年前のこと。それに続くアップグレード「Shapella(シャペラ)」は、ステーキングされたイーサリアム(ETH)の引き出しを可能にするもので、実施されたのは半年ほど前だ。

この2つの重大な変化によって、イーサリアムのステーキング業界が台頭してきた。ステーキングされた資産はすでに400億ドル(約5兆8000億円、1ドル145円換算)以上となり、総収益に当たるステーキング報酬の総額は16億ドルを超える。…続きを読む

イーサリアムステーキングの中央集権化に抵抗

市場は、ステーキングは本当に良い取引だという意見で一致している。これは、コア開発者たちが期待していた以上の結果だ。イーサリアムブロックチェーン上で開発したいという需要だけでなく、イーサリアムのコンセンサスに参加したい、つまりステーキングに参加したいという予想を超えた需要が存在している。

ステイカーはネットワークを検証し、報酬を受け取るために、イーサリアム(ETH)を担保として差し入れる。利回りはバリデーターが預け入れたイーサリアムの額次第で、これが理論的には市場の均衡を生み出す。利回りが低すぎれば、人々はステーキングを解除する。バリデーターの預け入れ額が少なければ、利回りは上昇し、新規ステーカーが参入する動機となる。…続きを読む

シンガポール最大手のDBS銀行、ゆっくりと暗号資産ビジネスを進める理由

シンガポールでは9月中旬、F1が開催される週末に向けて暗号資産(仮想通貨)関連企業が「Token2049」カンファレンスでのチャンスを狙って競い合っていた。しかし、あるベテラン伝統的金融機関はそれほど焦ってはいなかった。

シンガポールを拠点とするDBS銀行は、カンファレンスが行われたマリーナ・ベイ・サンズに本社を置く大手銀行で、顧客にステーブルコインを使用して伝統的な証券を購入させるために必要な3つのライセンスをすべて保有している。しかし、競合他社が積極的な取り組みを見せるなか、DBSはまだそれを実行に移していない。…続きを読む

ベストセラー作家マイケル・ルイスはバンクマン-フリードを守るために自分の評判を犠牲にしているのか

ベストセラー作家マイケル・ルイスはバンクマン-フリードを守るために自分の評判を犠牲にしているのか

この業界の多くの人々は、暗号資産が資本主義にとって改革的な出来事であり、何十年にもわたる官僚主義を一掃し、個人のファイナンスへの関与を強め、再分配、インクルージョン(包摂)、平等という公言された理想に世界を合致させる方法だと今でも心から信じている。映画化されたことでも知られる2008年のベストセラー『世紀の空売り』で有名になったように、現代金融の腐敗を暴く役割を果たしたルイス氏をパイオニア的人物と見なす人も多い。

だから、ルイス氏が暗号資産の世界でペルソナ・ノン・グラータ(招かれざる客)になったと伝えるとき、私の心境は重苦しい。…続きを読む

サム・バンクマン-フリードは暗号資産がなくても帝国を築けたのか

10月3日はサム・バンクマン-フリード氏の裁判が始まった日であり、すでに暗号資産(仮想通貨)の歴史において最も重要な日のひとつと言ってもいいだろう。たとえ、証言台で重大なことはまだ何も起こっていないとしても。

たった1人の男の裁判が業界にとって重要である理由は簡単だ。バンクマン-フリード氏は、親しみを込めて「SBF」と呼ばれることもあったが、暗号資産の悪いところすべてを象徴する人物に祭り上げられてしまった。そして、我々が後悔するべきことはたくさんある。…続きを読む