暗号資産市場で1億ドル以上の清算が発生──レバレッジをかけたショートが大半

暗号資産(仮想通貨)価格の急騰により多くの市場参加者が不意を突かれ、デリバティブ市場では過去24時間で1億5000万ドル(約225億円、1ドル150円換算)を超える清算が発生した。

データ分析会社コイングラス(CoinGlass)のデータによると、清算されたポジションのほとんど(約1億1000万ドル相当)はレバレッジをかけたショートだった。1日当たりの短期清算額としては8月下旬以来で2番目に多い額となった。

ビットコイン(BTC)では主にショートで5500万ドル(約82億5000万円)、次いでイーサリアム(ETH)で約2900万ドル(約43億5000万円)の清算が発生した。2022年5月以来の高値を付けたチェーンリンク(LINK)でも900万ドル(約13億5000万円)以上の清算が発生した。

今回の清算は、ビットコインが4%上昇して7月以来初めて3万1000ドル(約465万円)の水準を超え、10月の上昇幅を伸ばす中で発生した。アルトコインもほとんどが急騰し、チェーンリンク、ポリゴン(MATIC)、ポルカドット(DOT)は一時6%から10%の上昇を記録した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinGlass
|原文:Crypto Traders Suffer Over $100M of Short Liquidations as Bitcoin Hits 3-Month High Over $31K