次なるビットコイン上昇に備える/ヒットではなく「ホームラン狙い」【週末に読みたい厳選9本】

本当に「思いつくところはダメもとで連絡してみよう」というスタンスで動いた。今の「暗号資産の冬」と言われるなかでは、バットを大きく振って、ホームランを狙いに行かないと状況を打開できない──今週公開したコラムや分析記事、インタビューなどから、週末に読みたいものを厳選。今週は9本です。

次なるビットコイン上昇に備える

時価総額で世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)は、夏の大半を2万6000ドル前後で推移した後、10月23日の週に上昇し始めた。先日には3万5000ドルを超え、2022年5月以来の高値をつけた。

なぜビットコインは上昇しているのか?

ビットコイン現物ETF(上場投資信託)と呼ばれる、実際のビットコインを保有する上場投資信託が、アメリカの規制当局によってまもなく承認される可能性があることを理由に挙げる声もある。…続きを読む

ヒットではなく「ホームラン狙い」──ドリコムとThe Sandboxのパートナーシップ、両者の狙いは?

ドリコムは10月、The Sandbox(ザ・サンドボックス)とブロックチェーンゲーム「Eternal Crypt – Wizardry BC -」のグローバルマーケティング展開に向けたパートナーシップ体制の構築を発表した。The Sandboxは「メタバース」と呼ばれることもあるが、「ブロックチェーン技術を基盤としたユーザー主導のゲームプラットフォーム」を謳っている。ゲーム会社と、いわゆるUGC(User Generated Contents)基盤の連携にはそれぞれどのような狙いがあるのか。

ドリコム代表取締役社長の内藤裕紀氏とThe Sandbox共同創業者でCOOのセバスチャン・セバスチャン・ボルジェ(Sebastien Borget)氏に聞いた。…続きを読む

バイナンス和解はグッド・ニュース?──デス・スパイラルに終止符

バイナンスは今週、厳しい結果を迎えたが、実は明るい展望になるかもしれない。

米司法省の数カ月に及ぶ捜査の結果、共同創業者兼CEOのチャンポン・ジャオ氏は22日、連邦法違反を認め、バイナンスは40億ドル(約6000億円、1ドル150円換算)相当の和解金を支払うことになった。また暗号資産業界で最も影響力のある人物のひとりだったジャオ氏は退任となった。

バイナンスにとっては、かなり悪い結果のように思えるかもしれないが、これは再出発のチャンスであり、おそらく最善のシナリオになり得る。バイナンスは米当局が市場に壊滅的な打撃を与えるかもしれないという懸念に悩まされていた。…続きを読む

なぜ、機関投資家の暗号資産投資が増えているのか

過去10年で、暗号資産(仮想通貨)の投資資産としての可能性は大きく広がった。最先端のイノベーションと主要トークンの目を見張るようなパフォーマンスが相まって、この分野への機関投資家レベルの投資は必然のように思われた。

しかし、暗号資産の実験が始まって約15年が経過したが、機関投資家の暗号資産への参加は依然として限定的。むしろ、多くの機関投資家は「様子見」モードで、この新しい投資分野に踏み出す前に徹底的なデューデリジェンスを必要としている。…続きを読む

ビットコイン、強気相場を裏付ける3つのグラフ

ビットコイン(BTC)価格は今年120%上昇し、ほとんどのアナリストは短期的にさらに上昇すると予測している。アナリストらは、米証券取引委員会(SEC)が近く、1つ、あるいは複数のビットコイン現物ETF(上場投資信託)を承認すると予想されることや、来年4月を予定するビットコイン半減期への期待をあげた。

強気予想は、より広範な経済環境からも裏付けられている。以下、昨年の価格下落に影響を与えたマクロ経済要因の好転していることを示しているグラフを見ていこう。…続きを読む

銀行系の取引所、暗号資産への信頼を取り戻せるか?

今月はじめ、12人の陪審員がFTXの元CEOサム・バンクマン-フリード氏を7つの詐欺関連容疑すべてで有罪とし、数カ月にわたって続いた業界の見直し期間にひとつの終止符が打たれた。

お粗末なリスク管理やガバナンス、監督不行き届きによる2022年の破綻やスキャンダルの数々を受け、暗号資産(仮想通貨)業界は構造そのものが変化し、多くの人々がその将来を考えているなか、新たな登場人物が前面に出てきている。…続きを読む

ウォレットのハッキング(および、あらゆる暗号資産エクスプロイト)と税金の関係

先日、あるハッカーが暗号資産(仮想通貨)ウォレットから2700万ドル(約41億円、1ドル151円換算)相当のテザー(USDT)を盗むことに成功した。だが、税金の面では大きな犠牲を払うことになるかもしれない。

チェーンの動きをチェックしているZachXBT氏によると、問題のウォレットは暗号資産取引所バイナンス(Binance)のデプロイヤーアドレス(コントラクトをデプロイするアドレス)に関係していたらしい。…続きを読む

アジアのWeb3の深さとダイナミズムに衝撃──シンガポール「Token2049」に参加

シンガポールで開催された、Web3の第一線で活躍する人たちが一堂に集まるカンファレンス「Token2049」 から帰国し、私の認識は大きく変わった。本当に驚かされたのは、Web3におけるアジア太平洋(APAC)地域の深さとダイナミズムだった。

アメリカとヨーロッパがグローバルな暗号資産(仮想通貨)関連の話題を独占することが多いなか、私はAPACには目に映る以上のものがあると常に感じていた。それでも、実際にその複雑さを体験して圧倒された。…続きを読む

ディズニーとダッパーラボのNFTプロジェクト「Disney Pinnacle」──ダッパーラボCEOと幹部に聞く

100年の歴史を持つ象徴的なブランドであるディズニーは、絶えず拡大するエンターテイメント製品のラインナップと同様に、技術革新の追求でも知られる。そんな同社が、NFTに再び挑戦する。

今回は、バンクーバーを拠点とし、「NBA Top Shot」を含むコンシューマー向けのWeb3アプリを成功させた経験を持つブロックチェーン企業ダッパーラボ(Dapper Labs)と連携した取り組みだ。

ダッパーラボは11月14日、新ブランド「Disney Pinnacle」を発表。モバイルベースのアプリケーションで、招待されたユーザーを対象とした「早期アクセス・クローズドリリース」が午前9時に開始された(つまり、テストとフィードバック段階に参加するためのウェイティングリストだ)。…続きを読む