「アニメチェーン構想」発表、生成系AI活用の制作環境を整備へ

生成系AIに絡む著作権や倫理的問題を解決し、コンテンツ・エコシステムの拡大を目指す「アニメチェーン構想」が、1月9日に発表された。国内のAI/ブロックチェーン有識者らが設立した「アニメチェーン」準備委員会が主導するもので、クリエイターや企業が安心・安全に生成系AIを活用できる制作環境の整備を目指す。

リリースによると、「アニメチェーン」準備委員会には、三瀬修平氏(Turingum顧問、Zeal Nova創業者)のほか、安宅基氏(Tokyo Otaku Mode共同創業者兼取締役副社長)、玉舎直人氏(Arriba Studio、Oasys、double jump.tokyoファウンダー)、上野広伸氏(double jump.tokyo代表取締役CEO)、新井モノ氏(AIHUB代表取締役CTO、アーティスト、エンジニア)が名を連ねる。

「アニメチェーン構想」の柱として、クリエイターのための安心・安全な環境整備、コンテンツ産業の人手不足の解消、クリエイター収益の最大化の3つを掲げる。具体的には、基盤モデルを含む全ての学習を、ブロックチェーン技術を用いて正当性を担保したオプトインのデータセットのみで行う生成系AIを提供するという。

構想のビジョンは、日本のアニメや漫画、ゲーム、VTuberなどのエンタメ・コンテンツ業界の健全な発展と、持続可能性の強化にある。また、独自のエコシステムトークンなどを用いて、支援パートナーや貢献者に対しインセンティブを付与することで仲間を増やし、早期のビジョン達成を図るとしている。

|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:リリースより

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