バイナンス幹部、ナイジェリアを相手に訴訟:地元メディア
  • ティグラン・ガンバリヤン氏とナディーム・アンジャルワラ氏は、人権が侵害されたとして連邦高等裁判所に訴訟を起こした。
  • 2人はバイナンスに関連する問題について話し合うために2月に同国に招待されていたが、到着時に拘束されていた。
  • アンジャルワラ氏は先週逃亡しており、2人は釈放とパスポートの返還、謝罪を求めている。

2月にナイジェリアに到着して以来、ナイジェリア政府の客人として拘束されている暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の幹部2人が、基本的人権を侵害されたとしてヌフ・リバドゥ(Nuhu Ribadu)国家安全保障担当顧問と経済金融犯罪委員会を提訴した。地元メディアのリーダーシップ(Leadership)が29日、ナイジェリア政府系通信社の情報として報じた。

バイナンスの金融犯罪コンプライアンス責任者のティグラン・ガンバリャン(Tigran Gambaryan)氏とアフリカ地域マネージャーのナディーム・アンジャルワラ(Nadeem Anjarwalla)氏はそれぞれ書類を提出。首都アブジャにある連邦高等裁判所に対し、釈放とパスポートの返還、正式な謝罪を行うよう当局に命令することを要求した。

幹部2人は今月これ以前に、4件の脱税容疑でバイナンスとともにナイジェリア当局から提訴されていた。2人は同社に関連する問題について話し合うために当局者との会談に招待されていたが、入国時に拘束されていた。アンジャルワラ氏は先週、祈りのためにモスクに連れていかれた後に逃亡したと報じられている。中銀のオレイミ・カルドソ(Olayemi Cardoso)総裁は、バイナンスが数十億ドル相当のナイラを追跡不可能な形で移動することを可能にし、為替レートが不安定になる一因を作ったと述べた。

28日の審問には当局の代表は出席しなかったとパンチ(Punch)が報じた。この件は4月8日まで中断されることになった。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Nikhilesh De/CoinDesk
|原文:Binance Executives File Suit Against Nigeria: Local Media