コインチェック、米ナスダック上場計画を再度前進

暗号資産(仮想通貨)取引所大手のコインチェックが米ナスダック上場の計画を再び前進させた。

同社は5月8日、「Coincheck Group B.V.のThunder Bridge Capital Partners IV, Inc.との De-SPAC によるナスダック上場の登録申請書類公表等に関するお知らせ」を発表。米ナスダックへのSPAC(特別買収目的会社)上場について、これまでSEC(米証券取引委員会)への登録申請書類を非公表としてきたが、審査の進捗に伴い、公表することとしたと述べた。

米ナスダックへのSPAC上場計画は2022年3月に発表され、当初は同年後半に完了する予定だった。だが、2023年7月に延期され、さらに最大1年延長されていた。

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SPAC上場では、2022年3月に発表したとおり、オランダに設立のCoincheck Group B.V.(CCG)をすでに米ナスダックに上場しているThunder Bridge Capital Partners IV(THCP)と合併させる計画を進めている。上場後、コインチェックはCCGの完全子会社となる予定だ。

ただし、リリースには「登録申請書類を公表することが、SECによる登録申請書類の承認、すなわち上場の可能性が高まったことを意味するものではありません」と記されている。

一方、CCGとTHCPが米東部時間7日に発表したリリースによると、合併はTHCPの株主、SEC(米証券取引委員会)、米ナスダックの承認が前提となるが、2024年第2四半期もしくは第3四半期の完了を目指しているという。

合併が完了すれば、Coincheck Group(ティッカー:CNCK)としてNasdaq Global Select Marker(ナスダック・グローバル・セレクト・マーカー)に上場することになる。

|文:増田隆幸
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