AIトークン、エヌビディア決算に先駆けて上昇

AI(人工知能)に焦点をあてた暗号資産(仮想通貨)は5月22日、半導体製造大手エヌビディア(Nvidia)の四半期決算を控えた広範な暗号資産市場の停滞した動きに逆らって上昇した。

CoinGeckoによると、主要AIトークンのフェッチAI(FET)、レンダー(RNDR)、Bittensor(TAO)、SingularityNET(AGIX)は、過去24時間で4%〜5%上昇した。DePIN(分散型物理インフラネットワーク)のAIOZ NetworkのAIOZは、エヌビディア・プラットフォーム上で構築されたツールやサービスを検索できるNvidia Accelerated Applications Catalogに同プロジェクトが掲載されたとの発表を受けて、同日中に7%上昇した。

今年初めにエヌビディアのカンファレンスで共同創設者が講演した際に話題を集めたレイヤー1ネットワークのニアプロトコル(NEAR)は2%上昇、CoinDesk 20の中で最も良いパフォーマンスを示した。CoinDesk 20(CD20)は0.6%下落し、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)もわずかに下落した。

暗号資産市場はこの数日、米国での規制にまつわるポジティブな進展とインフレ懸念の緩和に伴う債券利回りの低下を受け、急激な上昇を見せていた。

エヌビディアの株価は、21日の取引終了直前に1.5%下落した。ムーア・インサイツ&ストラテジー(Moor Insights & Strategy)の創設者兼CEOのパトリック・ムーアヘッド(Patrick Moorhead)氏は、今週初めのYahoo Financeのインタビューで「同社は明らかに予想を上回るだろう」と述べた。年初から同社の株価は90%上昇、前年比で200%以上上昇している。

|翻訳:Yuta Takahashi
|編集:CoinDesk JAPAN
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|原文:AI-Focused Tokens Edge Higher Ahead of Nvidia Earnings Results