ブラックロックがイーサリアム現物ETFのS-1フォームを修正──6月のローンチが現実味を帯びる
  • ブルームバーグのエリック・バルチュナス氏は、S-1フォームの更新を「良い兆候」と言い、6月末までのローンチは「真っ当な可能性」だと付け加えた。
  • 5月28日に、ブラックロックはグレイスケールを抜き去り、最大のビットコインファンドになった。

ブラックロック(BlackRock)は、提案中のイーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)のS-1フォームを修正して提出し、アメリカで最近、上場が承認されたこの商品に関する詳細情報を明らかにした。

このフォームでは、「シードキャピタル投資家」が提案された商品の最初の株式を購入したことが明らかになった。

「2024年5月21日、スポンサーの関連会社であるシードキャピタル投資家は、条件に従い、1株当たり25ドルで40万株からなるシードクリエーションバスケットを購入した」とS-1フォームには記されている。「信託の純資産額は1000万ドルだった」。

規制当局の承認を条件として、ETFに保有される資産は現金、あるいはイーサリアムに換金することができる。そして、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラストは「ETHA」というティッカーで上場され、取引されることになる。

ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、S-1の更新を「良い兆候」と言い、6月末までのローンチは「真っ当な可能性」だと付け加えた。

S-1の更新は、アメリカ証券取引委員会(SEC)が複数のイーサリアム現物ETFのアメリカでの上場を承認し、より広範な暗号資産市場の強気センチメントを後押ししてからほぼ1週間後に行われた。

ブラックロックのビットコイン現物ETFはこれまでのところ、同社にとって成功であることが証明されている。28日には、グレイスケール(GrayScale)を抜き去って、世界最大の上場ビットコインファンドとなり、運用資産は約200億ドル(約3兆1000億円、1ドル=155円換算)に達した。

IBITは既報の通り、1月の運用開始以来、160億ドル(約2兆4800億円)以上の純流入を記録しており、主要な州年金基金が投資家に名を連ねている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:BlackRock Amends Ethereum ETF Application; Bloomberg’s Balchunas Sees ETF Going Live By June