古い携帯電話をコールドストレージ仮想通貨ウォレットに変える技術をアップデート:Parity

古い携帯電話をコールドストレージ仮想通貨ウォレットに変える技術をアップデート:Parity

Brady Dale
公開日:2019年 10月 7日 07:00
更新日:2019年 10月 7日 12:18

パリティ・テクノロジーズ(Parity Technologies)は、古いスマートフォンをオフラインウォレットに変えるモバイルアプリ「Parity Signer」の新バージョンをリリースした。

10月2日に発表されたV3ベータ版では、ポルカドット(Polkadot)とイーサリアム(Ethereum)の両ブロックチェーンを統合し、資産の保存、ガバナンス提案への投票、オフライン取引への署名が可能になる。

オフライン、即ち「エア・ギャップ」型のウォレットは、ハッカーやマルウェアからの攻撃を防ぐ最も簡単な方法だ。同社は、このアプリを実行しているスマートフォンを機内モードにしておくことを推奨している。

「資金を安全に保つために、アカウントを含む電話は決してインターネットに接続されてはいけないし、インターネットに接続されているデバイス(コンピュータ等)にすら接続されてはいけない」と同社は述べた。また、ユーザーはアプリをダウンロードする前に、工場出荷時設定にリセットすることで、携帯電話の生体認証情報と識別情報を消去する必要がある。

新バージョンでは、ユーザーはKusamaアカウントを作成してPolkadot.jsアプリと接続できる。すべてのアカウントについて、ユーザーはリカバリーフレーズを受け取り、「PIN」を選択してトランザクションに署名する。転送には秘密鍵は不要だが、代わりに業界標準のQRコードを使用して、ホットウォレットとコールドサイナー間の双方向通信を行う。

このアプリのコードは、セキュリティ監査企業Trail of Bitsが最近実施した同社全体の概観(overview)が行われる間に監査された。

パリティは、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の元セキュリティ責任者であるユッタ・シュタイナー(Jutta Steiner)氏と、ギャビン・ウッド(Gavin Wood)氏が共同設立した。同社は分散型ウェブのためのツールを開発しており、その中には分散型アプリケーションのためのカスタマイズされたブロックチェーンをユーザーが作成できるサービスSubstrateも含まれている。

今年1月、パリティはイーサリアム財団から500万ドル(約5億3,500万円)の助成金を受けている。

翻訳:新井朝子
編集:T.Minamoto
写真:Parity Signer photo courtesy of Parity Technologies
原文:Parity Updates Tech to Let You Turn Old Phones Into Cold Storage Crypto Wallets