
Web3ゲーム開発を手掛けるミントタウン(Mint Town)は3月10日、元サッカー日本代表の本田圭佑氏が設立したファンド「X&KSK」をリードインベスターとする第三者割当増資により、総額7億円の資金調達を実施したと発表した。この調達により同社の累計調達額は約20億円となる。
調達した資金は、同社が展開する『キャプテン翼 -RIVALS-』のMini Dappsのマーケティング強化や、独自トークン「$JOHN」を活用した戦略施策に充てられる。同社は2025年第2四半期でのトークンリスティングを目指しているという。
「キャプテン翼 -RIVALS-」は2023年から継続して提供されているWeb3ゲームで、2024年9月にはTelegram版を、2025年1月にはLINE版をリリース。Telegram版は約800万人、LINE版は140万人のユーザーを獲得している。

X&KSKのCo-Founderである本田圭佑氏は「日本発のWeb3ゲームが世界で戦える可能性を信じています。ミントタウンが手がける『キャプテン翼 -RIVALS-』の成功は、Web3の新たな可能性を示しており、今後の展開にも大きな期待を寄せています」とコメントしている。
同氏は昨年7月に開催されたイーサリアム開発カンファレンス「EDCON 2024」でも、「日本からデカコーン(評価額100億ドルを超える企業)を生み出すことがミッション」と語り、Web3投資に対する姿勢について「社会にとって有用なサービスには魅力を感じて投資したくなる」と述べている。また「日本人創業者の企業にフォーカスしている」と明かしていた。
同社は2024年9月、暗号資産取引所バイナンス(Binance)が運営するBNBチェーンのアクセラレーションプログラムにも採択されており、大手取引所との関係構築を進めている。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから