
- ドージコインとXRPのETFに対する楽観的な見方が高まっており、両トークンへのソーシャルメディア上の関心も高まっている。
- SECの承認が遅延しているにもかかわらず、2025年までにXRPの現物ETFが承認される可能性は85%に上昇している。
- 21シェアーズのETF申請と機関投資家の関心に支えられ、ドージコインのソーシャルメディア上の優位性は急上昇している。
ドージコイン(DOGE)とエックス・アール・ピー(XRP)のETF(上場投資信託)に対する楽観的な見方が急激に高まっている。Santimentが5月1日に発表したソーシャルメディアのデータは、群衆心理が2つのトークンに好意的に傾いていることを示している。
ソーシャルコメントの監視は、テクニカルツールと組み合わせて取引戦略に活用できる。ポジティブなコメントは価格上昇を後押しする傾向があり、ネガティブなコメントは弱気相場を助長する可能性がある。
XRPに関するオンライン上の議論は、他の主要暗号資産(仮想通貨)と比べて全体的に減少しているにもかかわらず、強気派に偏っており、弱気な見方は少ない状況だ。分散型予測市場のポリマーケット(Polymarket)によると、2025年末までのXRP現物ETF承認の見込みは、2カ月前の65%から85%に上昇している。

アメリカ証券取引委員会(SEC)がDOGEとXRPの現物ETFの承認判断を6月17日まで延期したにもかかわらず、このような自信の高まりが見られた。テクニカル分析は依然として強気傾向を示しており、現在の市場停滞期において強い蓄積パターンが確認されている。
ドージコインのオンライン上のトーンは、21シェアーズ(21Shares)とビットワイズ(Bitwise)がDOGEの現物ETFに関する申請を4月に提出した後に劇的に変化した。4月下旬まで、DOGEのソーシャルメディアでの注目度は長期にわたって低迷していたが、Santimentによると、そのソーシャルドミナンスは現在、3カ月ぶりの高水準へと急上昇している。

ドージコイン財団とその企業部門であるハウス・オブ・ドージが21シェアーズの申請を支援したことは、この取り組みにさらなる信頼性を付与し、DOGEがミームコインのイメージを払拭し、より真剣な投資対象であるという認識を高める手助けとなった。
「ミームコインあるいはジョークコインと見られていたDOGEは、現在、より真剣な投資オプションとして認識され、より広範な採用の可能性を秘めている」とSantimentは述べた。そして「アナリストやトレーダーは、クジラによる大量の買いやチャート上の強気パターンを確認しており、ドージコインが新たな成長局面に入る可能性があるとの見方が強まっている」と付け加えた。
一方で、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、バイナンスコイン(BNB)といったトークンは、ビットコインが2日朝に一時9万7000ドルを回復したにもかかわらず、ソーシャル上のシグナルはまちまちとなっている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dogecoin, XRP ETF Hopes Are Fuelling Bullish Sentiment, Social Data Shows