SBI、APAC進出強化──タイ最大手取引所BitkubにXDC上場

SBI XDC Network APACは5月15日、APAC地域への市場拡大戦略の一環として、レイヤー1ブロックチェーン「XDC Network」のネイティブトークン「XDC(エックスディーシー)」がタイ最大手の暗号資産取引所Bitkubにおいて、5月6日から取り扱い開始となったと発表した。
暗号資産取引の需要、ブロックチェーンなどの先端技術へのニーズが急速に高まるタイ市場への新規参入を通して、新たなXDCユーザーの獲得をはじめ、貿易金融や国際決済の効率化など、従来、XDC Networkが世界規模で取り組んできた活動をタイ市場でも促進していくという。
SBI XDC Network APACは、BitkubへのXDC上場によるタイ市場進出を皮切りにAPAC市場の拡大を積極的に進める意向だ。
SBI XDC Network APAC代表取締役の近藤智彦氏は「XDCのユーザー層の拡大を目指すと共にレイヤー1パブリックブロックチェーンであるXDC Networkをより多くの企業、団体の皆さまにご利用頂けるよう、積極的な活動をAPAC地域に向けて展開していきます」とリリースで述べている。
XDCは、XDC Networkのネイティブ暗号資産。リリースによると、XDC Networkは年間2000兆円とも言われる貿易金融の効率化を目的とする、企業や金融機関など、エンタープライズに特化したブロックチェーン。通信速度が速く、ガス代が安価といった特長を備え、貿易金融やサプライチェーン管理、クロスボーダーペイメントなどでの活用が期待されているという。
SBI XDC Network APACは2023年、SBIホールディングスと、ドバイを拠点にXDC Networkを展開するTradeFinex Tech.の合弁会社として設立された。
|文:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:XDC上場を発表した「Bitkub x XDC: Vision Day」の様子(リリースより)